朝起きて車にヒビや破損を見つけたとき、防犯カメラに怪しい人物が映っていたら、どのように対処すれば良いのでしょうか。この記事では、警察への通報から加害者が特定される可能性、損害賠償の実現可能性までを解説します。
車の破損は器物損壊罪に該当する
車のガラスにヒビが入っていた場合、第三者による意図的な行為であれば「器物損壊罪」に該当します(刑法第261条)。
被害届や告訴を出すことで、警察は捜査を開始できます。証拠の提出(録画映像など)が非常に重要です。
怪しい人物の映像だけで逮捕できる?
防犯カメラに人物が映っていたとしても、「ガラスを割った直接の映像」がない場合、それだけでは逮捕や立件は難しいのが現状です。
しかし、周辺の聞き込みや防犯カメラの追加映像(他施設や道路)を通じて、警察が関係性を特定できる場合もあります。
警察への相談と被害届提出の流れ
1. 車の破損に気づいたら写真撮影
2. 防犯カメラ映像の確保・保存
3. 交番や警察署で事情を説明し、「被害届」または「告訴状」の提出を相談
可能であれば、録画映像はUSBやDVDに保存して提出し、日時・場所・映像の内容を明記しましょう。
加害者が特定された場合の損害賠償請求
加害者が特定・認定された場合、民事で修理代の請求が可能です。修理費見積もりや領収書を用意しておきましょう。
加害者が未成年・無職などの場合、全額賠償が難航するケースもあるため、弁護士や交通トラブル対応保険の活用も視野に入れるべきです。
映像があっても立証が困難なケースも
例えば「ただ通りかかっただけ」のように映像から明確な加害行為が読み取れない場合、警察も「捜査はするが、立件は難しい」と判断することがあります。
しかし、過去の類似被害がある地域では、パトロール強化や追加カメラ設置などの防犯対策がとられるきっかけにもなります。
まとめ
車のガラスが割られ、防犯カメラに怪しい人物が映っている場合、警察に通報して被害届を出すことで捜査のきっかけとなります。映像が決定的でなくても、「防犯目的としての通報」は非常に有効です。
加害者が特定できれば賠償請求も可能になります。泣き寝入りせず、証拠を保存し、警察や保険、法律の専門家に相談しましょう。