偽の500円玉を見つけたらどうする?持っていた場合の正しい対処法と注意点

ふとしたきっかけで財布の中に紛れ込んでいた「偽の500円玉」に気づいたという経験をした方もいるかもしれません。見た目が本物にそっくりで、自販機などに通そうとして初めて違和感を覚えるケースは少なくありません。今回は、偽物の500円玉を見つけたときにとるべき正しい対応や、やってはいけない行動、そして偽造貨幣に関する法律的な位置づけについて詳しく解説します。

まず確認:本当に偽物?特徴をチェック

500円玉は偽造が多い硬貨の一つとして知られており、特に旧500円玉(白銅貨)は韓国の旧500ウォン硬貨とサイズ・重さが近く、偽装に悪用された例が過去に多く見られました。

偽物の可能性がある硬貨には以下のような特徴があります。

  • 重さや厚みが微妙に異なる
  • 表面の模様や文字があいまい
  • 自動販売機や券売機で使えない
  • 縁に刻まれた模様(ミゾ)が不自然

見た目は本物に近くても、加工精度や金属の違いから機械は正確に識別します。

偽硬貨を持っているのは違法なのか?

偽造通貨については、刑法第148条~第152条において厳しく罰則が設けられています。特に「偽造貨幣の所持・使用」については、たとえ意図的でなくても扱い方次第では違法になる可能性もあります。

重要なのは、「知っていて使った場合」は罪になる可能性があるという点です。知らずに受け取り、後で気づいた場合は罪に問われることは基本的にありませんが、その後の対応が適切であることが求められます。

偽の硬貨を見つけたら何をすべきか?

偽の硬貨を見つけた場合の正しい対応は以下の通りです。

  • 最寄りの交番または警察署に届け出る
  • 手元に残さず、安易に捨てたり使ったりしない
  • 事情を丁寧に説明する(いつ・どこで・どうやって入手したか)

警察では状況を確認したうえで、偽造通貨として調査し、正式な処理が行われます。財布に混ざっていたことが確認されれば、届け出た人が責任を問われることはありません。

偽硬貨を「使ってしまう」リスクと法的責任

気づかずに偽硬貨を使用してしまった場合、基本的には過失とみなされますが、「明らかに偽物」とわかっていながら使ったと判断されると、「偽造通貨行使罪」(刑法第149条)が適用される恐れがあります。

この罪は重く、最高で懲役10年以下の刑罰が規定されています。故意か否かが大きなポイントとなるため、「変だと思ったけど使ってみた」という軽い気持ちでも、後に問題となる可能性があるのです。

どこで手にした可能性があるかを考えておこう

偽硬貨は主に以下のような場面で受け取る可能性があります。

  • レジのないフリーマーケットや露店
  • 自動精算機を使わない店舗の釣り銭
  • 知人や家族から現金で受け取った時

万一自分が誰かに渡してしまった場合、相手からの疑念やトラブルにもつながるため、「不自然な硬貨」が見つかったらすぐに手を止めることが大切です。

まとめ:偽の500円玉を見つけたら必ず警察へ

偽物と思われる500円玉を発見したら、自己判断で使ったり捨てたりせず、すぐに交番や警察署へ届け出ることが最も安全で正しい対応です。たった500円でも、誤った対応をすれば重大な法的トラブルに発展しかねません。

万が一に備えて、普段からお釣りや財布の中の硬貨をよく観察する習慣を持つことも、防犯の一つになります。

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