道端で財布を拾ったとき、「交番に届けるのは当然」と思いつつも、「中身が抜かれていたら疑われないか?」という不安を抱く方も少なくありません。とくに職業が不安定な場合や、身なりがカジュアルだったりすると、なおさら心配になるものです。この記事では、財布を拾った際の正しい対応や、交番での手続き、そして疑われないためのポイントについてわかりやすく解説します。
財布を拾ったらすべき基本対応
まず、財布を拾ったらそのまま交番に届けましょう。警察に届けることで、拾得者としての義務を果たすことができます。届け出をしないまま持ち帰ったり、時間が空いてから届けたりすると、後々トラブルになることもあります。
財布に現金が入っている場合や、中身が抜かれている可能性がある場合でも、そのままの状態で届けることが大切です。財布を見つけた現場の状況もメモしておくと、警察が確認しやすくなります。
交番での手続きの流れと聞かれる内容
交番で財布を届けると、次のようなやりとりがあります。
- 拾得日時と場所の確認
- 財布の見た目や状態の説明
- 財布の中身についての確認(警察官と一緒に中身を確認)
- 拾得者の氏名・住所・連絡先・職業などの記入
職業欄には「無職」や「フリーランス」「配達員」など、事実を記入しても問題ありません。あくまで連絡先の確認や権利(報労金や所有権の放棄など)に必要な情報であり、調査の対象とはなりません。
中身が抜かれている場合はどうなる?
財布の中身が抜かれていた場合、警察はそれを拾った人が抜いた可能性も視野に入れて確認を行いますが、すぐに疑われることは通常ありません。むしろ、詳細に状況を説明し、拾ったままの状態で届ければ信用度は高まります。
例えば、「〇〇時頃、××交差点近くの歩道で見つけた」「開けたら小銭やお札はなく、身分証とカードだけが入っていた」といった具体的な説明を添えると、警察も状況を正確に把握できます。
疑われないためのポイント
以下のようなポイントを押さえることで、余計な疑いを避けることができます。
- 拾ったその日のうち、できればすぐ交番へ届ける
- 中身には手をつけずそのままにしておく
- 財布を拾った時間・場所・状態を詳しく説明する
- 対応中は冷静に丁寧な受け答えを心がける
身分や職業に関係なく、誠実な対応が信頼を生みます。疑われることよりも、きちんと届けたという事実があなたの信用を守ってくれます。
実際に交番へ届けた人の体験談
実際にウーバーイーツ配達中に財布を拾った方が交番に届けた例では、警察は感謝の意を示し、職業や身なりについての偏見は一切なかったとのことです。
また、中身が空だったことも伝えたところ、「最近は中身を抜かれた状態で捨てられるケースが多い」との話をされ、スムーズに手続きが完了したといいます。
まとめ:職業や中身の状態に関係なく、正しい行動が信頼に繋がる
財布を拾って交番に届ける際、職業や服装、財布の中身に不安を感じることがあるかもしれませんが、重要なのは拾った事実を正しく、速やかに伝えることです。警察もその点を重視しており、届け出た人を無闇に疑うことはありません。
正しい行動を取ったことで、落とし主にも安心が届けられますし、自身も誠実な対応をしたという誇りが残ります。