知らない海外の番号から着信があり、つい間違って折り返してしまった――そんな経験がある人は少なくありません。とくに「+1」から始まる番号はアメリカやカナダが含まれる国番号ですが、近年では詐欺目的の可能性もあるため注意が必要です。今回は、数秒の発信でも高額請求が来る可能性はあるのか、仕組みや対処法を詳しく解説します。
+1から始まる番号とは?
「+1」はアメリカやカナダの国番号を示します。電話番号「+1 (833) 939-5186」は一見普通の番号のように見えますが、詐欺電話に使われるケースも多く報告されています。833という市外局番は、米国やカナダで使われているフリーダイヤル(トールフリー)番号の一部です。
このような番号は正規企業が使用することもありますが、偽装されたガイダンスやなりすまし詐欺の温床にもなり得ます。
1~2秒の発信で高額請求される可能性は?
一般的に、携帯電話から国際電話を発信した場合でも、1~2秒の発信で通話が確立していなければ課金されることは基本的にありません。特に呼び出し音が鳴らずすぐに自動音声が流れる場合、通話が成立したと判断される場合もありますが、金額は通常数十円〜百数十円程度です。
なお、電話会社の契約内容や通話プランによって料金体系は異なりますので、念のため請求履歴を確認しておくと安心です。
プレミアム通話詐欺とは?
過去には「ワン切り詐欺」や「プレミアム通話詐欺」と呼ばれる手口で、高額通話料金を狙う犯罪も確認されています。これは、特殊な国番号(+881や+882など)に折り返させることで、1分数千円〜数万円の課金が発生する仕組みです。
ただし、「+1」など通常の国番号ではそのような高額請求は起きにくいとされています。今回のような「+1 (833)」はトールフリー番号であるため、発信者に通話料が課金されない可能性もあります。
今後の対策と注意点
うっかりかけ直してしまった場合でも、慌てずに以下の対策を取ることが重要です。
- 通話履歴や料金明細を確認
- キャリアのサポートに問い合わせて課金の有無を確認
- 着信番号をネットで検索し、詐欺番号か確認
- 知らない国際番号には絶対に折り返さないよう徹底
また、スマホの設定で国際発信を制限することも可能です。iPhoneやAndroidそれぞれに国際通話のブロック機能があり、万が一に備えて設定しておくと安心です。
迷惑電話対策アプリを活用しよう
迷惑電話を自動で検出してくれるアプリを活用するのも有効な手段です。以下のようなアプリが人気です。
- Whoscall(フーズコール)
- Truecaller(トゥルーコーラー)
- 電話帳ナビ
これらのアプリは番号の信頼性を事前に可視化してくれるため、不審な番号を事前に察知するのに役立ちます。
まとめ:1~2秒の発信で高額請求はほぼないが油断は禁物
今回のように「+1 (833)」のような番号にうっかり発信してしまった場合でも、数秒であれば高額請求の心配はほとんどありません。ただし、万が一課金が発生していないか確認しておくことは重要です。
今後は、知らない海外番号には出ない・折り返さない、そして迷惑電話対策アプリや通話ブロック機能を活用して、安全なスマホ利用を心がけましょう。