住宅街などで車の接触未遂があった後、相手の運転手にナンバープレートや顔をスマホで撮影されたという事例が増えています。こうした行為に対して不安を感じる方も多いですが、実際にどんな意図があるのか、法的に問題はあるのか、また自分が取るべき行動は何かをわかりやすく解説します。
顔やナンバーを撮影される目的とは?
車のナンバーや運転手の顔を撮影する主な理由としては「証拠保全」「安全確認」「トラブル時の記録」などが挙げられます。万が一の事態に備え、後で警察や保険会社に提示するために撮影する人もいます。
しかし、中には「SNS等に晒す」「脅しや嫌がらせの材料」として撮影する悪意あるケースも存在します。撮影の意図が明らかでない場合、不安を感じた時点で対策を取ることが大切です。
ナンバーや顔を撮影する行為は違法なのか?
日本の法律では、公道上の車両のナンバープレートや顔の撮影自体は原則として違法ではありません。ただし、それを第三者に提供したり、SNSに無断で投稿したりする行為は「プライバシーの侵害」や「名誉毀損」に該当する可能性があります。
とくに、顔写真を無断で公開する行為には厳しい目が向けられています。撮影されたと疑われる場合には、その映像や目的について慎重に確認する必要があります。
トラブル後にすべき冷静な行動
- 自身のドライブレコーダーの映像を保存して確認する
- 不安があれば最寄りの警察署や交番に相談する
- 相手に直接連絡や抗議はしない
- ナンバーや特徴が分かっている場合、情報を記録しておく
トラブルに対して過剰反応する必要はありませんが、記録の保存と警察への相談で予防的措置が取れます。
警察への相談はどのタイミングで?
「顔を撮られた」「自宅が特定されるかもしれない」といった精神的な不安がある場合は、迷わず警察へ相談すべきです。被害が発生していなくても、事前に相談しておけば今後何か起きた際の対応がスムーズになります。
映像が残っている場合は、それを持参すれば具体的なアドバイスをもらえることもあります。実害が出ていなくても、記録しておくことがトラブル防止につながります。
自宅の特定リスクと対策
住宅街でのトラブルでは、「道順から自宅がバレるのでは」と心配する声もあります。しかし、仮に家が特定されていても、不法侵入や付きまといなどの被害がなければ警察は動きにくいのが実情です。
念のためポストや表札の情報を見直し、防犯カメラの設置、インターホン録画機能の利用などで備えを固めておくことが有効です。
まとめ:撮影されたかも…と感じたら
運転中に顔やナンバーを撮影されると不安になりますが、まずは落ち着いてドライブレコーダーで確認し、相手の意図や行動を冷静に判断しましょう。不安が残る場合は、警察へ相談し、事前にトラブル防止の対策を講じることが重要です。
記録を残しておくことで、万が一の事態にも冷静に対処できます。必要以上に恐れず、しかし備えを怠らないことが安心へとつながります。