近年、国際電話番号を利用した詐欺の手口が巧妙化しており、特に中国の国番号「+86」からの着信には注意が必要です。中でも「+86 400 910 0100」のような番号からの連絡は、詐欺の可能性があるとして国内外で警戒されています。本記事では、このような不審電話の特徴や対応方法について詳しく解説します。
+86 400番号の正体と背景
「+86」は中国の国番号、「400」から始まる番号は主に中国国内の企業用コールセンター番号です。しかし、これを悪用する詐欺グループが存在します。特に日本に住む人々を対象に、中国の銀行・公安・税関などを名乗って金銭や個人情報を騙し取ろうとするケースが増えています。
たとえば、「あなたの名前で不正口座が開設されています」や「パスポートが犯罪に使われました」などと不安を煽る手口が一般的です。
よくある詐欺のシナリオと事例
実際に寄せられている被害の一例として、「中国語の自動音声で『重要な通知があります』と流れた後、オペレーターに繋がれる」という報告があります。その後、個人情報の提供を求められたり、罰金や手数料を支払うよう指示されることも。
また、宅配会社を装って「荷物が差し押さえられています」などという内容で電話がかかるケースも確認されています。
この番号に出てしまった場合の対処方法
誤って電話に出てしまっても、会話を続けずにすぐに通話を終了しましょう。個人情報(名前、住所、マイナンバー、銀行口座など)は絶対に伝えないことが大切です。
既に情報を渡してしまった場合は、すぐに最寄りの警察署や消費生活センターに相談し、被害拡大を防ぎましょう。
詐欺電話を見分けるためのポイント
- 不自然な日本語や中国語の自動音声
- 海外番号からの着信(+86など)
- 個人情報を尋ねてくる
- 即時対応や支払いを迫る
これらの特徴が一つでも当てはまる場合は、詐欺の可能性が高いため対応しないようにしましょう。
スマートフォンでできる予防策
スマートフォンでは、次のような方法で詐欺電話をブロックできます。
- 「着信拒否リスト」に該当番号を追加
- 「迷惑電話フィルター」アプリの導入(例:Whoscall、Truecallerなど)
- キャリアが提供する迷惑電話対策サービスを利用(ドコモ、au、ソフトバンクなど)
まとめ:不審な電話はスルーが基本
「+86 400 910 0100」などの国際番号からの不審な電話には、基本的に出ない・対応しない・情報を渡さないという3原則が重要です。万一出てしまっても、冷静に対応し、少しでも不安があれば専門機関に相談してください。正しい知識と警戒心が、詐欺被害を防ぐ最良の手段です。