狭い駐車場での車の出し入れ中に「コン」という軽い音がした経験、ありませんか?その音が木や植え込みなのか、あるいは隣の車なのか曖昧な場合、心配になるのも当然です。この記事では、もし自分が「当て逃げ」をしてしまったかもしれないと思った時に、どのように対応すれば良いかを法律と実例に基づいて解説します。
駐車場での軽微な接触、まず確認すべきこと
まず大切なのは実際に接触があったかどうかの確認です。接触した感触があっても、木やポールなどに当たった可能性もあります。自車・相手車両ともに目視で損傷がなければ、物理的な被害はなかったとも考えられます。
ただし、ほんの小さな擦れでも相手が気づいて警察に通報する可能性はゼロではないため、念のための記録(写真など)を残しておくと安心です。
事故を報告せず立ち去った場合のリスク
仮に相手車両に損傷があった場合、そのまま立ち去ってしまうと「当て逃げ」(道路交通法上の報告義務違反)に問われるリスクがあります。たとえ相手が不在でも、以下の対応が求められます。
- 警察へ自己申告し、事故として報告
- 相手車両にメモを残す(連絡先と謝罪)
これを行わなかった場合、後日通報され、防犯カメラ等で特定される可能性もあります。
今からでも遅くない?警察への自己申告のすすめ
事故直後に警察へ通報しなかった場合でも、後日「不安がある」と感じたら、自ら警察に申し出ることは非常に有効です。
例えば「駐車時に接触音がしたが、木か車か分からず、その場に30分程度とどまったが相手が現れず帰宅した」など、正確に説明すれば、悪質な逃走と判断されることは少ないでしょう。
相手が通報していた場合、どのような流れになる?
相手が警察に通報し、被害届が受理されていた場合、以下のような対応になることがあります。
- 車両ナンバーなどから所有者が特定され、数日〜数週間以内に警察から連絡がある
- 立件される場合は、任意で事情聴取を受けることも
ただし、被害がごく軽微で、相手からの申告がなければ、そのまま終息することもあります。
当て逃げを避けるために心がけたいこと
今回のようなケースを防ぐには、日頃から以下を意識することが大切です。
- 狭い場所や植木の近くでは一層慎重に運転する
- 音や振動があれば必ずその場で確認する
- 接触の疑いがある場合は警察に通報、もしくは相手への連絡メモを残す
これにより、自身を守るだけでなく、相手方とのトラブル回避にもつながります。
まとめ:曖昧な事故の際は誠実な対応が最善策
「当て逃げしてしまったかも…」と不安になる気持ちは理解できます。ですが、曖昧な状況でも自ら警察に連絡して説明することで、責任ある対応と評価され、事態の悪化を防ぐことができます。
万が一のために、冷静に対処する勇気を持つことが、トラブル回避の鍵です。