左折時の巻き込み事故と「気づかない加害者」の可能性とは?連絡が来るタイミングや法的責任も解説

交通事故の中でも特に注意が必要とされるのが「左折時の巻き込み事故」です。とくにバイクや自転車との接触がなかったとしても、進行中の車に驚いた自転車が転倒したなど「非接触事故」が発生する可能性があります。この記事では、加害車両側が事故に「気づかない」ことがあるのか、また、その場合どのような責任が問われ、連絡はいつ来る可能性があるのかについて詳しく解説します。

巻き込み確認を怠った場合に起きる「非接触事故」

左折時に巻き込み確認をせずに進行すると、後方から直進してきたバイクや自転車が驚いて急ブレーキをかけたり、バランスを崩して転倒することがあります。このように接触が無いにも関わらず発生する事故を「非接触事故」と呼びます。

非接触事故であっても、運転手の進路変更や左折行為が原因であれば、過失が認められる可能性があります。警察や保険会社は、事故原因の証明ができるかを重要視します。

加害者が事故に「気づかない」ことはある?

実際に接触していないケースでは、車両のドライバーが事故を認識しないまま走り去ってしまうことも少なくありません。とくに後続車の視界に入っていない場合や、自転車が単独で転倒した場合は、音や衝撃もないため気づかないのが現実です。

しかし、事故原因がドライバー側にあると判断されれば、「過失あり」とされる場合があります。ドライブレコーダーなどの記録はこの点で重要な証拠になります。

被害者側からの連絡はいつ来る可能性があるのか

交通事故が発生した場合、被害者側が病院で診察後に「事故」と認識して通報・連絡するまでに時間がかかることもあります。一般的には事故当日~数日以内に連絡が来るケースが多いですが、最大で数週間後になることもあり得ます。

実際に筆者が確認した事例では、事故から5日後に被害者側の親族から警察を通じて連絡が来たケースがありました。

警察や保険会社からの対応と注意点

事故が通報された場合、警察は加害者とされる車両の情報を被害者から聴取し、目撃証言やドライブレコーダー映像などをもとに捜査を行います。連絡先や車両ナンバーを控えられていた場合、警察から後日「事情聴取」のための連絡が来る可能性もあります。

また、被害者が損害賠償を請求する際には、3年以内であれば民事上の請求が可能です。ただし証拠の乏しい非接触事故では、請求が通らないケースもあります。

万が一に備える:ドライブレコーダーの重要性

非接触事故においてドライバー側の責任を否定するには、ドライブレコーダーが大きな助けになります。巻き込み確認をしている様子や、バイクや自転車の行動などが映像で残されていれば、後のトラブル防止や証拠保全に非常に有効です。

可能であれば前方・後方の両方を記録できるタイプのドライブレコーダーを装備し、定期的にデータを確認・保存する習慣をつけると安心です。

まとめ:非接触でも事故は事故。対応には慎重さが必要

左折時に巻き込み確認を怠った結果、接触が無くても事故が起きることはあります。加害者側が気づかないケースも多々ありますが、被害者が警察に届け出た場合、数日後に連絡が来ることも想定しておくべきです。

日頃からの巻き込み確認と、安全運転を徹底することが最大の予防策です。また、いざという時のためにドライブレコーダーを活用し、証拠を残しておくことも非常に重要です。

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