最近では美容系商品やサプリメントで「定期コース」による契約トラブルが増えています。特に、セルノートのような商品で「3回定額プラン」を知らずに契約してしまったという相談も少なくありません。今回は、誤って定期購入をしてしまった場合のキャンセル方法や、商品を受け取らずに放置したときのリスクについて詳しく解説します。
セルノートの「3回定額プラン」の契約内容とは
セルノートでは、初回価格を大幅に安く見せながら、実際には3回以上の継続購入が必須とされる「定期縛り」のプランが存在します。
このプランは、初回だけで解約しようとすると高額な違約金や、残りの回数分の商品代金を請求される場合もあります。購入画面の下部や注意事項欄に小さく記載されているため、気づかず申し込んでしまう人が多く、トラブルになりやすいのです。
商品を受け取らず放置した場合のリスク
商品が届いても受け取らず無視した場合、契約自体は成立していると見なされ、事業者からは代金の請求が継続的に発生する可能性があります。
配送業者の持ち戻り後も、再送依頼や督促状が届くことがあり、長期放置すれば債権回収会社や簡易裁判所から通知が来るリスクもあります。
クーリングオフは使えるのか?
インターネット通販では、訪問販売などと違い、基本的にクーリングオフ制度は適用されません。ですが、特定商取引法では、契約前に「定期購入であること」「回数縛りの有無」などを明確に説明していない場合、無効になることがあります。
そのため、商品ページや購入ボタン付近にそういった記載がなかった場合は、消費者センターや国民生活センターへ相談することで解決に近づく可能性があります。
実際の対応方法とキャンセルの進め方
1. 注文確認メール・契約内容を確認する
2. 公式サイトのマイページやお問い合わせ窓口から「定期解約希望」の連絡を入れる
3. 初回のみでの解約を受け入れない場合、法的根拠に基づき交渉する
可能であれば、録音・記録を残しながらメールやチャットでやりとりを行いましょう。電話のみの対応では証拠が残らず、後々トラブルになりやすいです。
実例:定期購入トラブルから解決まで
20代女性がセルノートの広告を見て初回500円で購入。定期購入だとは知らず、2回目の商品が届いて驚き、受け取りを拒否。結果、事業者から残り2回分の請求書が届く。
この女性は消費生活センターに相談し、商品の説明文がわかりにくかった点を指摘。センターからの助言で書面による通知を送り、最終的に支払い義務なしで解約が認められました。
まとめ
・セルノートの定期購入には3回縛りがある場合があり、初回のみで解約すると違約金リスクがあります。
・商品を無視・未受取でも契約は継続しており、請求される可能性が高いです。
・クーリングオフは原則不可ですが、説明不十分なら解約の余地あり。
・困ったら早めに消費生活センターや弁護士に相談を。
ネット通販での定期購入は、必ず申込前に契約条件を確認することが重要です。