最近ではSNSを利用した少額詐欺が増加しています。特に個人間取引が活発なX（旧Twitter）などでは、1000円前後の詐欺トラブルが発生することも。少額とはいえ、被害を受けた側にとっては無視できない問題です。本記事では、被害にあったときに取り得る行動と、現実的な対応策について詳しく解説します。
SNS上での少額詐欺の特徴とは
SNSでの詐欺行為は匿名性が高く、加害者が責任を回避しやすい環境にあります。少額であることを逆手に取り、泣き寝入りを期待する加害者も少なくありません。
たとえば「グッズを譲ります」「支援してくれたら〇〇を送る」といった投稿を信じて送金したものの、何の連絡もなく相手が消えるというケースが典型例です。
被害に遭った場合の第一ステップ
まずは被害の証拠を確保しましょう。スクリーンショット、送金履歴、やり取りの記録などが後の証明材料になります。
また、SNS上のユーザーIDやアカウント名なども保存しておきましょう。相手がアカウントを削除したとしても、これらの情報があることで追跡や通報が容易になります。
警察に相談する際のポイント
詐欺罪は刑法上の犯罪であり、被害額にかかわらず警察に相談することは可能です。交番や最寄りの警察署で「生活安全課」などに相談する形になります。
ただし、実際に捜査に進展するかどうかは別問題で、被害額が少額（例えば1000円）である場合、捜査優先度は下がる傾向にあります。
少額訴訟や民事手続きの現実性
民事訴訟や少額訴訟で取り返す方法も理論上は可能ですが、訴訟費用や手続きの労力が大きく、1000円程度の金額では現実的ではないケースが多いです。
一方で、金額が大きくなれば少額訴訟（60万円以下の請求）も視野に入ってきます。法テラスや弁護士への初回無料相談を利用してアドバイスを受けるのも有効です。
プラットフォームへの通報と注意喚起
被害にあったことをX運営に報告することも有効です。不正行為を繰り返すユーザーは、アカウント停止などの措置が取られる可能性があります。
また、被害内容を（個人情報を伏せたうえで）自分のSNSなどで注意喚起することも、他の被害を防ぐという意味で有益です。
精神的に整理をつけることも大切
1000円という金額よりも、騙されたことへの怒りや悲しみが大きいケースも多いです。対処できる範囲で動いたあとは、「二度と同じ被害に遭わない」ための経験として前向きに整理することも大切です。
特に未成年や学生の方は、家族や信頼できる大人に相談することを強くおすすめします。
まとめ：少額でも侮らず、冷静に対処を
SNSでの少額詐欺被害は後を絶ちません。金額が少なくても、証拠を揃えて冷静に対応することが、今後の被害防止や精神的な安心に繋がります。
警察相談、プラットフォームへの報告、自衛策の強化を通じて、自分を守る手段を一つずつ積み重ねていきましょう。