最近、身に覚えのない「後払いキャッチボール」という名称の請求や連絡が届き、不安に思う方が増えています。特に「記憶にない」「知らないのに督促されて困っている」という相談も多く、詐欺との区別がつかず悩むケースも。この記事では、後払いキャッチボールとは何か、詐欺かどうかの判断基準、そして具体的な対応方法について詳しく解説します。
後払いキャッチボールとは何か?
「後払いキャッチボール」は、株式会社キャッチボールが提供する後払い決済サービス「後払い.com」に関連する決済方法です。主にネット通販などで商品を購入した際、商品を受け取ってから支払いを行う仕組みになっています。
企業やネットショップが後払い.comを決済代行業者として利用するため、購入者は商品購入時にキャッチボール社から請求書が届くことがあります。これが「後払いキャッチボール」と呼ばれている由来です。
身に覚えのない請求が届いたら?
まず確認すべきなのは、自分や家族が最近ネットショッピングなどで購入した商品がないかという点です。注文確認メールや履歴を見返し、「後払い」を選んでいなかったかをチェックしましょう。
例えば家族が注文した商品の請求が、契約者のあなたに届いている可能性もあります。実際に、未成年の子どもが親の名義でネット通販を利用し、後払いを選択していたというケースもあります。
詐欺との見分け方
本物の「後払いキャッチボール」からの請求書には、正規の会社名「株式会社キャッチボール」や「後払い.com」の名称、電話番号や住所などが明記されています。また、URLやQRコードが「https://」で始まり、ドメインが「atobarai.com」など公式サイトに一致しているかも確認ポイントです。
一方、詐欺の請求書では、不自然な日本語や連絡先が携帯番号、振込先が個人名義の口座など、不審な点が含まれることが多いです。少しでも怪しいと思ったら、記載された連絡先ではなく、公式サイト経由で確認するのが安全です。
届いた請求書が不正請求だった場合の対処法
まずは支払わず、記載された請求先には直接連絡せず、公式のサポートに問い合わせましょう。後払い.comのカスタマーサポートに連絡し、請求内容の真偽を確認することが重要です。
また、心当たりがない請求が続く場合や、個人情報の悪用が疑われる場合には、警察や消費生活センターに相談してください。メールや郵送物、SMSなどはすべて保存しておくと、トラブル時に有効な証拠になります。
本当に商品を買っていた場合の対応
もし購入履歴を確認して該当する注文が見つかった場合は、請求に従って支払いを行う必要があります。ただし、商品が届いていない場合や破損していた場合は、まず販売店に連絡を取りましょう。
後払い決済では、商品到着後に支払うことが前提となっているため、商品のトラブルがある場合には支払い猶予が認められることもあります。請求代行業者ではなく、販売元とのやり取りを優先するようにしましょう。
まとめ:慌てず、まずは事実確認を
「後払いキャッチボール」からの請求が届いた場合でも、すぐに詐欺と決めつけず、まずは冷静に事実確認をすることが大切です。記憶にない請求であっても、家族の注文や過去の履歴が関係している可能性もあります。不安な場合は、弁護士や消費生活センターに相談することで、トラブルを未然に防ぐことができます。