突然届いた「身に覚えのない請求書」。特に聞き慣れない企業から「振込期日が迫っている」と記載されていると、不安になってしまう方も多いでしょう。今回は、最近報告されている「トラスト製薬株式会社」名義の不審な請求について、正しい対処法をわかりやすく解説します。
まず確認すべき基本事項
請求書が届いた際には、まず以下の点を冷静にチェックしましょう。
- 注文日や商品名に記憶があるか
- 家族や同居人が注文していないか
- 記載された連絡先・振込先が公式なものか
今回のように「注文もしておらず商品も届いていない」という状況であれば、詐欺の可能性が非常に高いです。
「トラスト製薬株式会社」からの請求の実例
実際に受け取った人によると、2024年7月に注文したとされる商品代金の請求が2025年6月に届き、6月30日までに指定口座に振り込むように求められていました。しかし、商品は一切届いておらず、注文履歴もありません。
また、検索してもトラスト製薬株式会社の正確な情報は出てこず、振込先の銀行も個人口座である場合が多いと報告されています。
絶対にやってはいけないこと
請求書に記載された連絡先に電話をかけない:電話することで個人情報をさらに渡してしまう危険があります。
請求金額を支払ってしまわない:詐欺業者は「支払った人」に対して繰り返し請求を行う傾向があります。
安全な対処ステップ
1. 請求書の写真をスマートフォンで撮影して証拠を保管
2. 消費生活センター(188)や国民生活センターに相談
3. 地元警察にも相談し、場合によっては被害届を出す
4. 万が一口座に振り込んでしまった場合は、すぐに銀行に振込取消しを依頼
詐欺の手口はどんどん巧妙に
「本物らしく見える請求書」を送りつける詐欺が近年増加傾向にあります。特に製薬会社や健康食品関連の名前を使ってくる手口は、「健康に関心のある世代」を狙ったものであるケースが多いです。
実際のところ、法的に請求が成立するには注文と契約が必要であり、それらの証拠が相手にない場合、支払う義務はありません。
まとめ:冷静かつ迅速に、相談機関を活用して対応を
「トラスト製薬株式会社」からの突然の請求書は、高確率で詐欺の可能性があります。内容に心当たりがなければ、支払わずに相談機関へ連絡し、正しい対応を心がけましょう。
身に覚えのない請求への対処は、泣き寝入りしない・すぐに相談する・支払わないが原則です。