近年、SNSやマッチングアプリを悪用した「ロマンス詐欺」が増加しています。特に、本名や生年月日などの個人情報を相手に伝えてしまった場合、どのようなリスクがあるのか、そしてどう対応すればよいのか不安を感じる方も多いでしょう。この記事では、ロマンス詐欺で個人情報を伝えてしまった場合の危険性と、その後に取るべき行動について詳しく解説します。
ロマンス詐欺とは？その手口と特徴
ロマンス詐欺は、恋愛感情を装って接近し、最終的に金銭をだまし取る詐欺の一種です。多くの場合、外国人を名乗る人物がSNSやアプリで接触し、愛の言葉で信頼を得た後に、投資話やトラブルの解決名目で送金を要求してきます。
見抜くのが難しいケースもあり、実際に何ヶ月もやり取りを続けた上で金銭を送ってしまう被害者も少なくありません。
本名と生年月日を教えることで起こりうるリスク
本名と生年月日は、「個人情報の鍵」ともいえる重要なデータです。この2つの情報がそろうと、以下のような悪用の可能性があります。
- なりすましによる金融機関や通販サイトでのアカウント作成
- フィッシング詐欺などでのターゲティング
- 本人確認が必要なサービスの悪用
- 闇サイトへの個人情報売買
特に、その他の情報（住所や電話番号、メールアドレス、顔写真など）と組み合わせられると、詐欺師による攻撃の精度が上がるため、早めの対応が重要です。
本名と生年月日だけで実際に何ができるのか
日本国内では、これらの情報だけで銀行口座開設などの厳しい本人確認が必要な手続きは困難です。しかし、「なりすまし」による迷惑行為や、「追加の情報収集の足がかり」に使われることがあります。
また、海外の匿名性の高いサービスなどでは、これらの情報で簡単にアカウント登録される場合もあるため注意が必要です。
情報を渡してしまった後の対応策
個人情報をロマンス詐欺の可能性がある相手に伝えてしまった場合は、以下の対応を早急に行うべきです。
- 相手との連絡をすぐに遮断（LINEブロックやアプリ退会）
- 利用しているSNSやメールのパスワードを変更
- 不正利用の監視（銀行、クレジットカードの利用履歴チェック）
- 国民生活センターや警察への相談（必要に応じて）
情報が闇市場で拡散される前にできる対策は全て講じておきましょう。
実際の相談事例から学ぶポイント
ある女性はマッチングアプリで出会った相手に本名と生年月日を伝えた後、「身元確認のためにIDの写真を送ってほしい」と求められ、不安に。すぐに相談窓口に連絡したことで被害を未然に防げたという例があります。
このように、少しでも違和感を感じたらすぐに行動することが、詐欺被害を防ぐ最大の防衛手段です。
まとめ：本名と生年月日だけでも注意は必要
ロマンス詐欺の被害に遭わないためには、信頼できない相手に個人情報を安易に伝えないことが第一です。すでに伝えてしまった場合でも、速やかに連絡を遮断し、各種セキュリティ対策を実行しましょう。
「たかが本名と生年月日」と思わずに、悪用の入り口になり得る情報であると認識し、慎重な行動を心がけることが大切です。