知らない国際電話番号からの着信は、多くの人にとって不安の種です。特に+696などの国番号からの電話は、日本国内ではなじみがなく、検索しても詳細が出てこないため、詐欺ではないかと心配になる方も少なくありません。この記事では、そのような国際電話に関する疑問と、安心して対応するための知識をまとめています。
+696はどこの国?実在するのかを検証
まず結論から言うと、+696という国番号は存在しません。国際電気通信連合(ITU)が定める公式の国際電話番号リストには+696というコードは登録されていません。
つまり、このような番号からの着信は偽装された番号である可能性が非常に高く、詐欺や迷惑電話に分類される可能性があるため、注意が必要です。
なぜ見知らぬ国際番号から着信があるのか
不審な国際番号からの着信にはいくつかの典型的なパターンがあります。
- ワン切り詐欺(折り返し電話をさせて高額通話料を請求)
- 詐欺的な勧誘(個人情報を狙う詐欺)
- 自動音声による架空請求
特に、折り返してしまうと国際通話扱いとなり、高額な料金が発生するリスクがあるため、絶対に折り返さないようにしましょう。
実例:見知らぬ国際番号からの着信に折り返してしまった人の声
ある利用者は、+676や+881などの国際番号から着信があり、気になって折り返したところ、数分の通話で1,000円以上の料金が請求されたといいます。中には録音メッセージが流れるだけで通話内容も意味不明だったケースも。
これらの事例では、通話料収入を狙った「国際ワン切り詐欺」の手口であることが多く、知らずに応じてしまうと被害に遭いやすくなります。
不審な電話があった場合の正しい対応
+696のように正体不明な番号から着信があった場合は、以下の対応を心がけましょう。
- 絶対に折り返さない
- 番号を着信拒否に設定する
- 「電話番号検索サイト」で口コミを確認する
- 不安な場合は消費者センター(188)に相談する
また、スマートフォンのセキュリティアプリを導入することで、不審な着信を自動的にブロックする機能も活用できます。
SMSやメールでの連絡にも注意
不審な電話と同様に、知らない番号やアカウントからSMSで「料金が未納です」「重要なお知らせです」などのメッセージが届く場合も要注意です。リンクをクリックせず、無視するか削除してください。
特にURLが短縮リンク(bit.lyなど)になっている場合は、詐欺サイトへ誘導される可能性が高いため、絶対にアクセスしないようにしましょう。
まとめ:見知らぬ番号からの着信には冷静な対処を
+696など見覚えのない国際番号からの着信は、高確率で詐欺目的の可能性があり、折り返し電話や返信は控えるべきです。公式に国番号として登録されていない番号であることを踏まえて、まずは着信を無視し、信頼できる機関に相談することが大切です。
万が一、不審な電話を受けて不安がある場合は、消費者ホットライン(188)や携帯会社のカスタマーセンターにすぐ相談し、被害を最小限に抑えましょう。