出会い系やマッチングアプリで知り合った相手との間にお金の貸し借りが発生した場合、それが後に重大なトラブルや法的リスクに発展することがあります。特に、相手が他人の金銭を無断で持ち出して貸していた場合や、借りた側が虚偽の理由で金銭を引き出した場合など、複雑な問題を含む可能性があります。本記事では、こうしたケースにおいて何が問題になるのか、どのような対処をすべきかを詳しく解説します。
出会い系での金銭トラブルが発生する背景
出会い系アプリで知り合った相手にお金を借りた場合、その関係性が私的であるため契約の証拠が曖昧になりやすく、問題が発覚した際に深刻なトラブルへと発展しがちです。
借用書を交わしていても、そのお金の出どころが「第三者の財産」であった場合、借り手・貸し手双方に責任が問われる可能性があります。これは特に、貸主が家族などの財産を無断で使用していた場合に問題になります。
他人の財産を使って貸した場合の法律上の問題
もし貸し手が親の預金などを無断で引き出していた場合、それは「窃盗罪」や「横領罪」に該当する可能性があり、警察沙汰になる恐れがあります。
借り手（あなた）がその事実を知らなかった場合、直接的に犯罪の共犯とはなりにくいものの、状況によっては「事情を知っていて利用した」とみなされると、民事的な責任を問われる可能性も出てきます。
借りる際についた嘘は罪になるのか
借金の際に「嘘をついてしまった」という点に関しては、内容により詐欺罪が成立するかどうかが問題になります。たとえば「病気の治療費が必要」などと虚偽の理由で金銭を受け取った場合、それが相手を騙す意図のあるものであれば法的責任を問われることがあります。
ただし、実際に返済の意思があること、また相手との信頼関係の中で生じたことなどを示せる場合は、刑事事件になる可能性は低くなる傾向にあります。
自分で解決するための現実的なステップ
このようなケースでは、まず以下のような行動が推奨されます。
- すぐに借用書の写しなど、証拠となる書類を整理しておく
- 返済の意思を明確にし、支払計画（分割払い等）を提案する
- 借主本人（親にお金を盗まれた本人）と連絡を取り、冷静な話し合いを行う
- できれば第三者（弁護士や消費生活センター）に相談する
また、両親にバレたくないという気持ちは理解できますが、状況が悪化すると裁判所や債務整理など、避けられない対応に発展することもあるため、冷静な判断が求められます。
法的なサポートを受ける選択肢
可能であれば、無料で相談できる以下のような窓口を利用しましょう。
- 法テラス：収入基準を満たせば無料相談や弁護士費用の立替制度もあります
- 市区町村の法律相談：住民向けに月1～2回、無料の法律相談を実施している自治体もあります
- 消費生活センター：契約トラブルやお金に関する相談が可能です
一人で悩まず、専門機関のアドバイスを受けながら、正しい道筋で問題解決に進めるようにしましょう。
まとめ：金銭トラブルには早期の対応と誠実な姿勢がカギ
恋愛関係から始まった金銭トラブルは、感情と法的リスクの両面が絡み合う複雑な問題です。重要なのは、返済の意思を示し、証拠を確保し、冷静に対応することです。
相手の家族や警察が介入する事態になる前に、速やかに対処することで大きなトラブルを回避できます。どんな状況であっても、自分だけで抱え込まず、専門家に相談することを強くおすすめします。