事故による入院や通院が長期にわたると、示談金の額がどれくらいが妥当か気になりますよね。本記事では、個人賠償責任保険を使った際の示談金の相場や計算基準、交渉のポイントを紹介します。
入院・通院慰謝料の計算方法と相場
一般に慰謝料は「日額×入通院日数」で算定されます。日額相場は約5,000〜10,000円で、軽傷の場合はさらに下がることも。
例えば日額7,000円の場合、2日入院+80回通院=82日で、慰謝料は約574,000円になります。
治療費や交通費の請求対象範囲
通院にかかった交通費も保険でカバーされます。公共交通機関を使用した場合でも、領収書やメモを残しておきましょう。
治療にかかった薬代や診察料も含まれるため、合計額は治療内容に応じて変動します。
休業損害は対象範囲に注意
事故によって仕事を休んだ場合、その期間に対して休業損害が支払われます。
自営業者やフリーランスであれば、確定申告書などで収入を証明する書類を提出する必要があります。
保険基準と裁判所基準の違い
保険会社が提示する示談額は「保険基準」で、裁判所基準(弁護士基準)よりも概ね20〜40%低いとされます。
もし提示額が妥当でないと感じる場合には、弁護士に相談して裁判所基準で計算してみるのも有効です。
交渉のポイントと注意点
早期示談を急がず、請求項目を整理し、相手や保険会社からの提示内容を確認して異議があれば明確に伝えましょう。
可能であれば消費者センターや交通事故専門の弁護士に相談することで、納得いく解決につながりやすくなります。
具体例:通院80回のケースでの試算
日額6,000円で慰謝料492,000円+通院交通費70,000円=約56万円。
治療費が20万円超であれば、合計は約76万円程度が目安となります。
まとめ:妥当な示談金を得るために
示談金は慰謝料・治療費・休業損害・交通費を総合して算定されます。
まずは保険会社から提示された額を基準にしつつ、納得できない場合は専門家に相談し、交渉の余地を検討しましょう。