近年、日本国内でも国際電話番号を使った詐欺被害が増加しています。特に「+1 833」などアメリカのフリーダイヤルを装った電話からの着信で、Amazonプライムの未払いを理由に個人情報や金銭を要求されるケースが報告されています。この記事では、その詐欺の手口や実際の事例、注意点、そして正しい対処法について詳しく解説します。
+1 833番号とは?詐欺の可能性に要注意
+1はアメリカの国番号で、833はアメリカ国内で使われるフリーダイヤル番号の一種です。本来企業のサポート窓口などに使われますが、詐欺グループもこれを偽装して電話をかけてくるため、番号だけでは信頼できません。
この番号からかかってきた電話に出ると、自動音声で「プライムの未払いがある」「東京裁判所から通知が届いている」などと話され、1番を押すと日本語を話す人物に繋がることが多いです。これらはすべて典型的な詐欺の手口です。
実際の被害事例:Amazonプライム未払いを装った詐欺
例えば、ある20代の男性は「自分はNetflixしか使っていないのに、Amazonプライムの料金未払いで東京地裁に通知が行っている」と電話で言われ、大変驚いたとのこと。さらに、「今支払わないと裁判になります」と脅され、コンビニ支払いを指示されたそうです。
このように、架空請求・法的措置を匂わせる発言で動揺させ、冷静な判断を奪うのが特徴です。日本人オペレーターが登場するのも、信じ込ませるテクニックのひとつです。
この手口が詐欺である理由とその見分け方
- Amazonや裁判所が電話で未払いの催促をすることは基本的にありません
- 本物の請求や訴訟は文書または公式な通知で行われます
- 電話で「すぐ支払ってください」と言われるのは99%詐欺
特に「東京裁判所」などの権威ある名称を出して不安を煽る点は、詐欺であることを強く示しています。
詐欺電話がかかってきた時の正しい対応
このような不審な電話に出てしまった場合でも、落ち着いて以下の対応を取りましょう。
- その場で電話を切る
- 絶対に個人情報や支払い情報を伝えない
- 「1番を押す」など、指示に従わない
- 不安な場合は、警察庁のサイバー犯罪相談窓口や、消費者庁へ相談
また、着信履歴が残っている場合は、番号を検索して他にも被害がないか確認するのも一つの手です。
万が一、情報を伝えてしまった場合の対応
もし、口座番号・クレジットカード番号・住所・氏名などを伝えてしまった場合は、以下の対策を急ぎましょう。
- クレジットカード会社へすぐに連絡し、利用停止手続きをする
- 最寄りの警察署に被害届を出す
- 必要であれば、パスワードやPINの変更を行う
こうした対応が早ければ早いほど、被害を最小限に抑えることができます。
まとめ:冷静な判断と情報収集があなたを守る
+1 833からの着信で、Amazonプライムの未払いを装った詐欺が全国的に発生しています。驚かず、「電話での請求=詐欺の可能性大」と認識し、相手の指示に絶対に従わないことが重要です。
不安な時は、一人で判断せず公的機関に相談することをおすすめします。情報を知っていれば防げる詐欺、この記事がその一助になれば幸いです。