音声ガイダンス型の詐欺電話に名前と生年月日を伝えてしまったときの対処法と今後の注意点

近年増加している音声ガイダンス形式の詐欺電話。思わず出てしまい、ガイダンスの流れに乗って個人情報を伝えてしまった経験がある方も少なくありません。特に名前や生年月日といった情報を話してしまった場合、不安を感じるのは当然です。この記事では、実際に個人情報を話してしまったときのリスクや、今後の対処法、被害を防ぐための予防策について詳しく解説します。

名前と生年月日を伝えた場合のリスクとは

名前と生年月日だけで重大な金銭的被害につながるケースは少ないですが、他の情報と組み合わせられた場合、以下のようなリスクがあります。

  • なりすましアカウントの作成:SNSやネットサービスに偽のアカウントを作られる可能性
  • 迷惑電話やスパムメールの増加:名簿業者に転売され、勧誘や詐欺の標的になる
  • 詐欺の再接触:別の手口で再び連絡がくる

これらは、他の情報(住所、口座番号、電話番号、暗証番号など)と結びつけられたときに深刻化します。

実際の被害事例とその特徴

2023年に消費者庁に寄せられた被害例では、音声ガイダンスで「未納料金の支払い」や「裁判所からの通達」を装った電話が急増。中には「名前」「生年月日」「住所」を話してしまい、数日後に架空請求メールが届いたケースも報告されています。

また、警察や役所を装って「本人確認のため」として個人情報を引き出す手口もあります。正規の機関は電話で個人情報を詳細に尋ねることはありません。

情報を伝えてしまった後の具体的な対処法

現時点で金銭的被害がない場合でも、念のため以下の行動をとりましょう。

  • 不審な電話番号は着信拒否
  • クレジットカードや口座情報を話していないか振り返る
  • 市区町村の消費生活センター(188)に相談
  • スマホのセキュリティアプリで不審着信をブロック

また、SNSの公開範囲を見直し、知らない相手に誕生日やフルネームが見えないよう設定を強化することも大切です。

今後同様の被害を防ぐための予防策

次のような対策を講じることで、音声詐欺に引っかかるリスクを減らすことができます。

  • 知らない番号には出ない:特に+1など海外の国番号からの着信には注意
  • 留守電の内容を確認してから折り返す
  • 電話での本人確認に応じない:特に急かすような内容には要注意
  • スマホの「迷惑電話フィルター」アプリを導入

家族や高齢の親族にもこうした詐欺があることを伝え、万が一話してしまった場合でも焦らず対応できるよう共有しましょう。

まとめ:まずは冷静に、そして予防が最大の防御

名前と生年月日を伝えてしまったからといって、すぐに重大な被害につながることは多くありませんが、他の情報と紐づけられることで悪用されるリスクがあります。大切なのは、二次被害を防ぐ行動を取ること。そして今後は、どんな相手でも電話で個人情報を伝えない意識を持つことが被害防止の第一歩です。

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