交通事故直後には痛みがなくても、時間が経ってから症状が出ることは珍しくありません。特に週末や祝日など、保険会社の担当者に連絡が取れないタイミングでは「病院へ先に行ってもいいのか?」と悩む方も多いでしょう。本記事では、物損事故後に体調不良を感じたとき、保険対応としてどのように動けばよいのかをわかりやすく解説します。
物損事故でも人身事故に切り替えられる
物損事故として処理された場合でも、事故後に体の不調があれば、あとから人身事故への切り替えは可能です。ただし、事故との因果関係を証明するためには、受診のタイミングが非常に重要です。
一般的には、事故後すぐ(遅くとも1週間以内)に病院を受診し、診断書を取ることが求められます。これにより、事故との因果関係がより明確になります。
保険会社より先に病院へ行っても大丈夫?
結論から言えば、保険会社より先に病院で受診・診断書取得をしても問題ありません。週末などで連絡が取れない場合でも、自己判断で受診して構いません。
その際は必ず、事故との関係を医師に説明し、診断書にも「事故による」などの文言が含まれるよう依頼することが大切です。
費用の請求は可能か?
保険会社に事前連絡ができなかった場合でも、あとから費用の請求は可能です。保険会社に連絡がつき次第、速やかに病院での受診内容や診断書を報告しましょう。
受診の証拠(領収書・明細書)を保管しておくこと、そしてできればLINEやメッセージボードなどで病院に行く旨を記録しておくとスムーズです。
「物損扱いのままで済ませたい」場合の注意点
「体調に問題がなければ物損のままで済ませたい」という考えもよくあります。ただし、その判断は安易にせず、医師による診断を受けてから決めることをおすすめします。
もし診断書で打撲やむち打ちなどが認められれば、保険請求の対象になります。物損事故扱いのままでは医療費の補償がされないため、慎重な判断が必要です。
診断書を取得した後の流れ
診断書を取得したら、以下のステップで対応しましょう。
- ■ 保険会社へ連絡(週明けなど、可能になった時点で)
- ■ 診断書・受診記録を提出
- ■ 人身事故へ切り替えるかどうか、保険会社と相談
この流れをしっかり踏めば、事前に連絡ができなかったとしても、保険で対応してもらえる可能性は十分にあります。
まとめ:迷うならすぐに病院、記録を忘れずに
事故直後に痛みがない場合でも、数日後に症状が出ることはよくあるため、違和感があれば早めに病院を受診するのが基本です。保険会社への連絡が遅れても、記録を残しておけば補償の可能性は確保できます。週末で連絡が取れなくても、自己判断で適切に行動することが、後々の安心につながります。