インターネット上の匿名掲示板では、時に過激な意見や誹謗中傷が飛び交うことがあります。その中でも「好き嫌い.com」は、芸能人やインフルエンサー、作品などに対する「好き派」と「嫌い派」が意見を投稿する場所として知られています。しかし一部では「嫌い派は話が通じない」「名誉毀損や開示請求の対象になるのでは？」といった声も見られます。本記事では、好き嫌い.comの実態や法的リスクについて、できるだけ冷静かつ分かりやすく解説します。
好き嫌い.comとはどんなサイトか？
「好き嫌い.com」は匿名で意見を投稿できる評価系掲示板です。投稿者は「好き」「嫌い」どちらかの立場を選んで書き込みを行い、コメント欄で自由に意見交換ができます。
ただし匿名性が高いことから、好き嫌いの域を超えて侮辱的・攻撃的な投稿がなされることもあり、トラブルに発展するケースもゼロではありません。
「嫌い派」にありがちなトラブルとその背景
「嫌い派」に投稿される意見は、主観的で否定的な内容が多く、中には感情的になったコメントも見られます。そのため「話が通じない」と感じる人もいますが、実際には意見の衝突や立場の違いが原因であり、必ずしも議論不能というわけではありません。
とはいえ、「事実無根の誹謗中傷」「名誉を傷つける投稿」があった場合は、被害を受けた側が法的措置を取る可能性があります。
好き嫌い.comの投稿は開示請求される可能性がある？
結論から言えば、「誹謗中傷」や「名誉毀損」「侮辱」に該当する内容を投稿した場合、プロバイダ責任制限法に基づく開示請求が行われる可能性は十分にあります。
具体的には次のような条件が揃うと、発信者情報開示請求の対象になります。
- 違法性（名誉毀損、プライバシー侵害など）があると認められる投稿
- 権利侵害が明白であること
- 被害者がプロバイダに対して法的に申し立てを行った場合
開示請求が認められた事例
過去には掲示板やSNSでの誹謗中傷に対して、裁判所が発信者情報の開示を命じた事例が複数あります。芸能人や一般人を問わず、ネット上の書き込みで精神的苦痛を被ったとして損害賠償が認められた判例も存在します。
たとえば、「○○は整形している」「犯罪歴がある」といった根拠のない発言は、開示請求→損害賠償請求へと発展する可能性があります。
リスクを避けるためにできること
掲示板に書き込む際は、以下の点に十分注意しましょう。
- 事実に基づかない憶測や断定的な表現は避ける
- 感情的になって人格攻撃をしない
- 具体名（本名など）や個人情報を晒さない
- 冷静な表現で批判する場合も、誤解を招かない言葉選びを心がける
建設的な批判や評価は表現の自由として保護される一方で、過度な攻撃は法律違反になり得ることを理解しておく必要があります。
まとめ：匿名でも責任はあると認識しよう
好き嫌い.comに限らず、インターネット上での投稿は匿名であっても「発信者」としての責任が伴います。特に誹謗中傷や根拠のない中傷的投稿は、開示請求や損害賠償請求に発展するリスクがあるため、慎重に投稿する姿勢が重要です。
意見を発信する自由と他人の名誉を守る権利はバランスが必要です。トラブルを避けるためにも、投稿前に一度立ち止まって内容を確認する習慣をつけましょう。