駐車場など狭いスペースでは「もしかして接触したかも…」と不安になることがあります。ぶつかった感触も音もなく、車にも傷がない。しかし“高級車だった”などの理由で心配が膨らみ、当て逃げや後日の通報を想像してしまう。そんな状況に陥ったとき、どのように判断し、対応すべきなのでしょうか。
まず落ち着いて確認したい「本当に当たったか？」
「当たったかもしれない」と感じても、実際には接触していないケースは多くあります。まずは以下をチェックしましょう。
- 自車に目立つ傷や塗装の剥がれがあるか
- 同乗者に感触や音の記憶があるか
- その場で周囲の人が反応していなかったか
これらがすべて「なし」であれば、物理的な接触はなかった可能性が高いといえます。
気持ちが落ち着かない時に取れる行動
万が一のために以下の行動を取ると、安心につながります。
- 駐車場の防犯カメラの位置を確認し、必要であれば管理会社に相談
- 帰宅後に自車の側面やバンパーを再度明るい場所で確認
- 状況をメモして日付とともに記録（スマホでメモ・写真）
「念のため」が自分を守る材料になる場合があります。
当てた場合でも、警察に通報されていなければ？
仮に軽く当たっていたとしても、被害者側が通報していなければ「当て逃げ」にはならないのが実際の運用です。
当て逃げ（道路交通法上のひき逃げ）は、「接触があったことを認識しつつ立ち去った場合」に成立します。つまり、本人が“気づかずに”その場を離れたケースでは故意性が問われません。
保険は警察の届け出がなくても使える？
自動車保険（任意保険）は、基本的に警察への事故届がなければ対物補償の適用が難しくなるケースが多いです。
とはいえ、保険会社に事前に相談しておくことは可能です。万が一相手側から後日申し出があった場合にも備えて、「念のため報告」しておくと安心です。
類似事例：他のドライバーの体験
あるドライバーは、「スーパーの駐車場でドアパンチしてしまったかも…」と数日悩み、結局何もなかったというケースを経験しています。その方は念のためディーラーで車体を確認してもらい、異常がなかったことで安心できたと語っています。
また別の方は、防犯カメラ付きのコインパーキングだったため、管理会社に問い合わせて録画を確認し、実際には接触していなかったとわかりました。
まとめ：冷静な確認と記録、心配なら保険会社への相談を
接触の不安は誰にでも起こり得ることです。大切なのは、主観的な「かも」ではなく、客観的な証拠と冷静な判断です。
自分が気づいていないうちに相手が通報していたらどうしよう…と悩むよりも、気づいた段階で行動に移すほうが精神的にも安心できます。
もし少しでも不安が残る場合は、自動車保険会社やディーラーに相談することで、より確かな対応ができます。