自己破産を検討する際、「どんな難しいケースでも引き受けてくれる弁護士事務所はあるのか」と不安になる方も多いでしょう。とくに資産の整理が複雑であったり、過去に免責不許可事由がある場合、対応してくれる弁護士を探すのに時間がかかることも。本記事では、困難な破産案件にも対応可能な弁護士事務所の選び方と注意点を解説します。
まず知っておきたい:弁護士にも得意・不得意がある
弁護士にはそれぞれ専門分野があります。刑事事件に強い、交通事故に特化している、企業法務が得意など、破産法務に強いかどうかは必ずチェックすべきポイントです。
破産事件専門または債務整理の実績豊富な事務所を探すことで、成功率の高い対応が期待できます。
「最強」と呼ばれる弁護士事務所とは何が違うのか?
多くの難件をこなしてきた実績を持つ弁護士事務所は、次のような特徴を持っています。
- 管財事件・少額管財など複雑な破産手続きにも精通
- 免責不許可事由の対応経験が豊富
- 破産に関連する税務・登記・不動産処理に強いネットワークを持つ
- 地方からの依頼やリモート相談に対応可能
たとえば、東京や大阪にある大手法律事務所の一部では、破産専門チームを設けており、年に数百件以上の破産案件を扱っているところもあります。
困難なケースにも対応できる弁護士を見極めるポイント
相談する前に確認したいポイントは以下の通りです。
- 破産申立て実績が年間50件以上あるか
- 公式サイトに具体的な事例や判例が掲載されているか
- 初回相談が無料で、詳細なヒアリングをしてくれるか
- 免責不許可事由の有無を丁寧に確認してくれるか
こうした情報は、日本弁護士連合会の弁護士検索や事務所の公式ページで確認できます。
実際にあった事例:免責不許可の可能性が高い事案の対応
たとえば過去に「浪費」による借金が原因で免責不許可となりそうだった事案では、ある法律事務所が、医療記録や家族の証言を集めて精神的事情を立証し、最終的に裁量免責が認められたというケースがあります。
また、会社経営者で法人との資金混同があり、「隠し財産がある」と疑われた事案では、資金の流れを詳細に説明する報告書を作成し、免責を勝ち取った事例もあります。
弁護士選びの実践的ステップ
最強の弁護士事務所を見つけるためには、以下のステップを踏むことをおすすめします。
- 弁護士ドットコムや法律事務所比較サイトで3〜5件候補を挙げる
- 無料相談を申し込んで、対応の丁寧さ・説明力を比較
- 見積もりや報酬体系が明確か確認
- 過去の対応事例を聞いて、自分のケースに近いか判断
時間がないときでも、2〜3件の事務所には相談してみましょう。比較することで見えてくるものがあります。
まとめ:自己破産の成功は弁護士選びから始まる
自己破産が困難なケースでも、適切な弁護士に出会えば再スタートの道は開けます。
- 破産に強い弁護士を選ぶことが最も重要
- 免責不許可事由があっても、裁量免責の道はある
- 信頼できる事務所は初回から親身に対応してくれる
再出発を目指す第一歩として、まずは信頼できる弁護士に相談してみてください。