近年、X(旧Twitter)などのSNSで「当選しました!」「コード『2525』を使えばPayPayポイントがもらえる」といった投稿が増えています。一見お得に見えるこのような通知は、実際には個人情報を狙った詐欺の可能性があります。本記事では、こうした詐欺の見分け方や被害に遭わないための注意点を詳しく解説します。
急増する「当選通知型」詐欺とは?
詐欺グループがXやInstagram上で実在の企業名(例:ヨドバシカメラ、Amazonなど)を騙って当選通知を送り、ユーザーを偽サイトへ誘導する手口が増えています。「当選」「特別キャンペーン」などの言葉を使い、コード入力や個人情報の入力を促します。
本物の企業アカウントは通常、公式マーク(認証バッジ)があり、リンク先も企業の正規ドメインであることがほとんどです。不審なURLや、日本語が不自然なメッセージには注意が必要です。
「コード2525」やPayPayを使った詐欺手口の仕組み
PayPayなどの電子決済サービスを装い、ユーザーに招待コードやキャンペーンコードを入力させて詐欺サイトへ誘導するケースがあります。この「2525」などのコードは、実際にはアフィリエイトリンクや紹介制度を利用した詐欺グループの収益目的に使われている場合もあります。
また、コード入力後に「本人確認」や「賞品発送のため」と称してクレジットカード情報や住所、電話番号を入力させられるケースもあり、個人情報漏洩のリスクが高まります。
Xのアカウントが本物かどうか見極めるポイント
- 公式認証バッジ(青いチェックマーク)があるか
- ユーザーIDが企業名と一致しているか(例:@yodobashi_info)
- プロフィールや過去の投稿に企業リンクがあるか
- 日本語の文法が正しいか、違和感のある言い回しがないか
また、ヨドバシカメラの公式サイトなどで、当選キャンペーンに関する情報が一切掲載されていない場合は、偽物と判断できます。
万が一、リンクをクリックしてしまったら
リンクをクリックしてしまった場合でも、個人情報を入力していなければ被害はほぼありません。ただし、ウイルスやフィッシング被害の可能性もあるため、セキュリティソフトで端末をスキャンすることをおすすめします。
もし、クレジットカード番号や電話番号を入力してしまった場合は、すぐにカード会社や携帯会社に連絡して利用停止・変更を申し出ましょう。
安心できるプレゼント企画を見分けるには
本物の企業が実施するキャンペーンは、必ず公式サイトやニュースリリースで発表されます。また、当選連絡はメールやXのダイレクトメッセージで行われ、個人情報を聞く際も企業の正規ドメインが使用されます。
怪しいリンクは踏まない、怪しい投稿には反応しない、という基本のネットリテラシーが重要です。
まとめ:SNSの「当選通知」は詐欺を疑うべき
XなどのSNS上で届く当選通知やキャンペーン勧誘は、詐欺の温床になりがちです。「ヨドバシ」「Amazon」「PayPay」など有名企業名を使っていても、すぐに信用せずに冷静に見極めることが必要です。
不安な場合は、警察庁サイバー犯罪対策課や消費者庁などの相談窓口にも情報提供することをおすすめします。