ガムテープで補修された車を見かけたら?危険運転車両への通報の判断基準と正しい対応

街中でガムテープで補修された車両を見かけた経験はありませんか?見た目に明らかに危険な車両が走行していると、「通報すべきかどうか」迷うこともあるでしょう。本記事では、そうした車両を目撃した際の通報の可否や、判断基準、実際の対処法について解説します。

■法的に問題がある車両とは?

日本の道路運送車両法では、車検を通っていない、または安全基準に適合していない車両が公道を走行することは禁じられています。ガムテープで補修された車両が、構造的に損傷を受けていたり、パーツが落下するおそれがある場合、「整備不良車両」に該当し、違反の対象となります。

特にボンネットやフェンダーなど主要な部位が損傷し、固定されていない状態は、「道路交通法違反(整備不良)」「道路運送車両法違反」に問われる可能性があります。

■どのような状態なら通報すべき?

下記のような車両は通報を検討すべきです。

  • 部品が今にも脱落しそう
  • 著しく視界を妨げる補修
  • 車両がふらついて走行している
  • ナンバープレートが見えない・隠されている

これらは事故の直接的な原因になりかねないため、警察への通報が推奨されます。

■通報はどのようにすればよいか?

緊急性が高い場合は110番、緊急性がない場合は最寄りの警察署に連絡するのが適切です。また「#9110」も全国共通の警察相談専用ダイヤルとして利用できます。

通報時には、車の特徴(色・車種・ナンバー)、場所、時間、状況をできるだけ正確に伝えましょう。

■通報が迷惑になることはある?

周囲に被害が出ていない状況で通報することにためらいを感じるかもしれませんが、警察は未然に事故を防ぐための情報収集も行っています。

特に「通報=すぐに取り締まり」ではなく、状況に応じて注意喚起や巡回強化が行われるため、むしろ安全意識の高い行動と評価されることがほとんどです。

■実際の通報事例と結果

実例として、「高速道路でフロントバンパーが落ちかけていた車両を通報したところ、警察がパトロールカーで誘導し停車、運転者に整備命令を出した」というケースがあります。

このように、未然に事故を防ぐことで結果的に誰かの命を救うことにもつながる可能性があります。

■まとめ

ガムテープで補修された危険な車両を目撃した場合、「通報していいのか?」と悩む方も多いですが、通報は決して迷惑な行為ではありません

少しでも危険と感じた場合は、速やかに警察に相談することで、交通事故の未然防止に貢献できます。日常の中で「おかしいな」と思う感覚を大切にし、安全な道路環境づくりに参加していきましょう。

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