近年、LINEを通じて届く「クラファンビジネス攻略会」などの副業や投資に関する勧誘が増加しています。一見魅力的に見えるその誘いには、思わぬ落とし穴が潜んでいることも。この記事では、LINE経由で勧誘されるクラファン系ビジネスの実態と、詐欺や悪質商法との見分け方を詳しく解説します。
クラファンビジネス攻略会とは?
「クラファンビジネス攻略会」とは、クラウドファンディング(以下クラファン)を活用した副業や資金調達ノウハウを学べると称してLINEなどで勧誘されるセミナーやグループです。
一部の勧誘では、「誰でも簡単に月◯万円」「特別ルート」「今だけ無料」などのキャッチコピーが使われており、初心者や副業未経験者の不安をあおる手法も見られます。
LINE勧誘の典型的な流れ
こうしたビジネスの勧誘では、以下のようなパターンが多く報告されています。
- LINEに突然「副業」「簡単に稼げる」などのメッセージが届く
- 無料相談やZOOM面談に誘導
- 「初期費用が必要」として数万円~数十万円の商材や講座購入を提案
この段階で契約・支払いしてしまうと、トラブルに巻き込まれる可能性が高まります。
クラファン系ビジネス勧誘に潜むリスク
問題となるのは、情報商材の販売や実質的な再販売によるマルチ商法的な構造であることが多い点です。
「クラファンで成功した事例」として紹介される内容も、実際には実績の裏付けがなかったり、再現性の低い手法だったりするケースも。中には、セミナーや講座に高額な費用を請求する例もあり、消費生活センターへの相談も増えています。
詐欺の可能性を見抜くチェックポイント
- 契約書や特定商取引法の表示が曖昧または存在しない
- 法人名や所在地が明記されていない
- 「今日中に決めないと損」「残り○名限定」など急がせる言い回し
- 勧誘の場面で録音・録画を拒否される
- 支払いは現金振込や仮想通貨のみ
これらに当てはまる場合は、一切契約しないことを強くおすすめします。
実際にLINE勧誘から被害に遭った事例
ある女性は「LINEで知り合ったクラファン講師」に勧誘され、オンライン講座代として20万円を支払いました。セミナー内容はネット上に無料で出回っている情報ばかりで、質問にも曖昧な回答しか返ってこなかったといいます。
契約書は発行されず、返金も応じられない状態になり、消費者センターに相談したケースもあります。
もし勧誘されたら?正しい対応法
まず、一人で判断せず、家族や友人、専門機関に相談しましょう。
また、全国の消費生活センターに相談すれば、契約トラブルや返金についてのアドバイスが得られます。
うっかり登録してしまった場合も、支払いをしていなければ被害は防げる可能性が高いです。
まとめ
「クラファンビジネス攻略会」など、LINEで勧誘されるビジネスには注意が必要です。詐欺や悪質商法の手口を理解し、少しでも「怪しい」と感じたら即時対応しましょう。
契約する前に冷静に確認すること、そして何より「簡単に稼げる」という言葉には裏があると認識しておくことが、自分の身を守る第一歩です。