「当選しました」は本当?PayPay抽選を装った電話の見分け方と注意点

最近、「PayPayでのお買い物が当選した」という電話を受けたという声がSNSやQ&Aサイトで多く見られます。中には、購入履歴がなく記憶にもないショップから突然連絡が来るケースも。こうした電話は本当に信じて良いのでしょうか?この記事では、こうしたケースに遭遇したときの正しい対応と、詐欺の可能性を見極めるポイントを解説します。

「当選電話」は本当に信じていいのか

「去年PayPayで買い物されて、その抽選に当たりました」と言われた場合、まず確認すべきなのは、自分がそのお店で購入した記憶があるかどうかです。履歴を見ても該当取引がないなら、疑ってかかるべきです。

たとえば、「名前は聞かれたが住所などの個人情報は聞かれなかった」というケースでも油断は禁物です。詐欺の第一段階では安心感を与えるために個人情報をあえて聞かず、次の段階で誘導を試みることがあります。

よくある「当選詐欺」の手口とは

ジュエリーショップや旅行会社を装った「当選詐欺」は、最終的に高額商品の購入や来店契約を目的としています。代表的なパターンには以下のようなものがあります。

  • 非公開の出張展示会に誘導される
  • 「来店だけで無料プレゼント」と謳って来店を促す
  • 高額商品のセールスが目的で、当選自体が虚偽

実際に来店してしまうと、「当選者限定の特別価格」として執拗なセールストークに遭うことが多いため注意が必要です。

PayPayの抽選に関する正規の案内とは

PayPayが行うキャンペーンや抽選については、PayPay公式サイトやアプリ内で告知され、当選者にも公式通知がアプリやメールで届きます。電話連絡のみで案内されることは基本的にありません。

また、正規の抽選では、本人確認のためにアカウント名や購入履歴が明記されることが多く、購入履歴が確認できない時点で正規の連絡とは考えにくいのです。

もし電話がかかってきたらどう対応する?

このような電話がかかってきた場合は、次のような対応を心がけましょう。

  • その場で個人情報を伝えない
  • 必ずお店の正式な名称・連絡先・所在地を確認する
  • 一度電話を切り、後から自分で公式サイトなどで情報を調べる
  • 家族や消費者センターに相談する

特に「来店を勧められた」「特典がある」と言われても、即決はせず冷静に調査しましょう。

悪質な営業との違いと見分け方

すべての営業が詐欺とは限りません。中には実際にキャンペーンを行っている正規店舗も存在します。ただし、過去に購入実績がない・履歴に残っていない・説明が曖昧な場合は詐欺の可能性が高まります。

また、事業者情報が検索しても出てこない、電話番号が非通知・携帯番号であるといった点も判断材料になります。

まとめ:疑わしい電話には慎重な対応を

「当選しました」「キャンペーンでご招待」などの電話がかかってきたら、まずは落ち着いて事実確認をしましょう。履歴に残っていない購入、あいまいな情報、来店誘導などが重なる場合、詐欺の可能性を否定できません。

少しでも不安に思ったら、消費者ホットライン(188)や、最寄りの消費生活センターに相談することをおすすめします。

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