ある日突然、「以前購入された方にお電話しています」と名乗る業者からの電話。注文した覚えがないのに、名前や電話番号を正確に言われると、驚きと不安が募ります。特に最近では、北海道の海産物業者を装った電話が増えており、詐欺の可能性も否定できません。本記事では、こうした電話の特徴や対応方法、個人情報の流出の可能性について詳しく解説します。
注文履歴のない業者から突然電話が来る理由
「以前買っていただいた方に…」という文言は、消費者に安心感や責任感を持たせる典型的な詐欺の手口です。注文した記憶がないにもかかわらず、相手がこちらのフルネームと電話番号を知っている場合、不正に入手した名簿を利用している可能性が高いといえます。
こうした電話の多くは、高額な海産物や特産品の送り付け販売や、代金請求を目的としています。「伝票がある」「前回も買ってくれた」といった言い回しで、心理的に断りづらい状況に持ち込もうとします。
個人情報はどこから流出しているのか
名簿業者や情報漏洩によって、フルネーム・電話番号・住所などの個人情報が第三者に流出しているケースが後を絶ちません。過去にネット通販や懸賞応募、ポイントカード登録などで入力した情報が出回っている可能性もあります。
また、名簿をもとに無作為に電話をかけ、過去の購入履歴があるかのように装ってくるケースもあります。情報源が明確でない業者に個人情報を伝えないことが重要です。
電話に出てしまった場合の適切な対応方法
万が一電話に出てしまった場合でも、絶対に「はい」「確認します」などの承諾を示す言葉を言わないことが重要です。また、注文履歴がないことを明確に伝え、早々に通話を終了するようにしましょう。
さらに不安な場合は、通話内容を録音し、日時や相手の会社名・電話番号などの情報をメモに残すことで、後日トラブルになった際に証拠として役立ちます。
被害防止のためにできること
・知らない番号からの着信にはすぐに出ない
・ナンバーディスプレイを活用する
・着信番号をネット検索して業者情報を調べる
・同様の被害がないか、SNSや掲示板、国民生活センターのサイトで確認する
さらに、不要な名簿販売や悪質な勧誘を防ぐために、「特定商取引法に基づく営業電話はお断りします」とはっきり伝えることも効果的です。
同様の被害に遭った人の声
インターネット上では、「北海道のカニ業者を名乗る人から電話がきた」「名前と住所を言われて驚いたが、断って正解だった」など、多くの報告があります。こうした被害は決して珍しくなく、冷静に対応することが何よりも重要です。
不安な場合は、消費生活センター(188)や警察の相談窓口への相談もおすすめです。実際に詐欺被害が発生していなくても、情報提供が今後の防止につながる場合があります。
まとめ:電話勧誘は冷静に対処を
北海道の海産物業者を名乗る電話は、個人情報をもとにした悪質な勧誘や詐欺である可能性があります。過去の注文履歴がない場合は、毅然とした態度で断り、情報を提供しないように注意しましょう。
同様の電話が増えている現在、個人情報の管理や通話記録の保存、相談窓口への通報など、できる対策を講じて自分自身を守ることが大切です。