初めて高速道路に合流する時や運転に慣れていない場合、「本線にどうやって入ればいいのか」「スピードが速くて怖い」と感じる方は多いです。適当に合流しても本線の車が避けてくれるだろうと考えるのは危険で、実際に事故も発生しています。この記事では、高速道路の合流時に起こりがちな事故やその原因、安全に合流するための具体的な方法を解説します。
高速道路の合流とはどういう状況か
高速道路の合流とは、加速車線(導入路)を通じて本線に入る行為を指します。この時、本線はすでに80〜100km/hで走行しており、流れに乗るには加速とタイミングが非常に重要です。
合流車両には「本線の流れを妨げずに合流する義務」があります。本線側の車に減速や車線変更を強要させるような合流は基本的にマナー違反であり、過失のある行動です。
「避けてくれるだろう」は危険な思い込み
多くの初心者が「どうにかなる」と考えがちですが、これは非常に危険な発想です。ドライバーによっては対応が遅れることもあり、合流直後の追突や側面衝突につながることがあります。
特に雨や夜間、混雑時には注意力が落ちやすく、「避けられなかった」ケースは実際に多数報告されています。
実際に起こった合流時の事故例
警察庁の統計によれば、高速道路での事故の約1割が「合流地点付近」で発生しており、その多くが速度調整不足や合流タイミングのミスによるものです。
たとえば、加速せず低速のまま合流した軽自動車に大型トラックが追突した事故では、後者に過失はあるものの、加速義務違反の過失も認定されました。
安全に合流するための基本ステップ
- 加速車線では必ず加速し、本線と同じ速度に近づける
- ルームミラーとサイドミラーで本線の車の位置を把握
- タイミングが合わない場合は無理に入らず加速車線の終わりで停止も検討
- 合流後すぐに車線変更せず、流れに乗って安定するまでそのまま走行
不安な場合は、事前にルートを確認して「合流が少ないIC(インターチェンジ)」を選ぶのも一つの手です。
ドラレコ映像やナビアシストの活用も効果的
最近では、ドライブレコーダーで過去の合流時の様子を確認することで、自身の課題を把握できるようになりました。また、一部のナビゲーションシステムには「合流支援アラート」が付いているものもあり、合流タイミングの参考になります。
運転に自信がない場合は、こうした支援機能を使うことで、安全性を高めることができます。
まとめ:合流は事前の準備と冷静な判断がカギ
高速道路の合流は慣れていないと怖いものですが、「避けてくれるだろう」と他人任せにせず、自らのタイミングと技術で安全に入ることが求められます。実際に合流が原因の事故も少なくないため、常に冷静な判断と余裕を持った運転を心がけましょう。