道路ですれ違いざまに起こりがちなサイドミラー同士の接触事故。怪我はなく、車の損傷も軽微な場合、警察へ通報して連絡先を交換した後に「保険を使うべきか」「このまま様子を見るべきか」など、判断に迷うことが多いのではないでしょうか。この記事では、軽微な接触事故後に取るべき行動と注意点を解説します。
まずは事故の記録と相手情報の保存が最優先
サイドミラーの擦れなど軽微な事故であっても、警察に通報し、事故証明書の発行を受けることは正解です。この記録が後の保険交渉や損害請求に役立つ可能性があります。
また、相手の氏名・連絡先・ナンバープレート・保険会社名などは忘れず控えておきましょう。スマートフォンで現場の写真を撮っておくと、より安心です。
保険を使うかどうかは損害額と等級ダウンの損失で判断
自動車保険を使うと、等級が3等級下がり、今後3年間保険料が増加するケースが一般的です。そのため、自己負担で修理可能な軽微な傷であれば保険を使わない方がトータルで得になる場合があります。
たとえばサイドミラーの交換費用が2〜5万円程度で済む場合、保険を使うより自己負担の方が安く済むことも。修理見積もりを取ってから判断しましょう。
相手の保険会社から連絡が来た場合の対応
相手が先に保険会社に連絡している場合、後日あなたに相手の保険会社から電話が来る可能性があります。その場合は、落ち着いて状況を説明し、自分の保険会社にもすぐに相談しましょう。
保険は「契約者の意思」で使うものなので、相手の連絡を受けてから自分の保険会社に事故報告をしても問題はありません。ただし、連絡が遅れると不利になることもあるので、早めの相談がおすすめです。
こちらからは保険を使わず様子を見る選択も可能
もしあなたがサイドミラーの傷を気にせず修理もしない予定であれば、相手の出方を見るという選択肢も現実的です。ただし、相手があなたに過失を主張して請求をしてきた場合には、早急に自分の保険会社へ連絡しましょう。
万が一、相手が過大な請求や不当な主張をしてきた場合にも、保険会社が交渉の窓口になってくれるため安心です。
事故後のやり取りは必ず記録を残しておく
相手とのやり取りは、できる限りLINEやメールなど記録の残る形で行いましょう。口頭の会話や電話だけでは言った言わないのトラブルに発展しがちです。
事故に関する内容や修理の希望、保険の利用意向などを明文化しておくことで、後からのトラブル防止になります。
まとめ|軽微な事故でも油断せず柔軟な判断を
サイドミラー同士の接触など軽微な事故では、保険を使うべきか迷うケースも多いですが、損害の程度・等級ダウン・相手の動向を踏まえて冷静に判断することが大切です。
・修理費が少額なら保険を使わない選択もあり
・相手の保険会社から連絡が来た場合は、速やかに自分の保険会社へ相談
・やり取りは証拠が残る形で残しておく
このようなポイントを押さえておけば、万一トラブルになっても落ち着いて対処できます。