今年1月にバイク走行中の巻き込み事故で治療を終え症状固定となった方向けに、弁護士依頼時の示談交渉スケジュールや慰謝料の支払い時期、金額相場について過失割合9対1のケースを具体的に整理しました。
①示談交渉はいつ頃?
弁護士に依頼している場合、まず治療終了(症状固定)後に損害項目や過失割合の確定に入ります。その後、保険会社との交渉が始まり、通常1~3ヶ月で示談案が提示されることが多いです。
ケースによっては交渉が難航し、半年以上かかるケースもあるため、弁護士と密に連携することが重要です。
②慰謝料はいつもらえるの?
示談合意が成立すれば、約2~4週間以内に加害者側(保険会社)から被害者へ慰謝料が振り込まれます。迅速な支払いを希望する場合は弁護士から催促してもらうのが効果的です。
ただし、自賠責保険との併用や相殺処理がある場合は、入金時期が遅れることもあります。
③慰謝料の金額相場(過失9:1)
まず過失9:1なら、本来の金額から1割減額されます(過失相殺):contentReference[oaicite:0]{index=0}。
軽傷(通院3ヶ月程度)の場合、被害者側の弁護士基準で慰謝料53万円前後ですので、1割減で約47万円程度が目安です:contentReference[oaicite:1]{index=1}。
症状固定で後遺障害等級があれば、別途後遺障害慰謝料も加算され、さらに過失相殺後で受取額が決まります。例:後遺6級で本来1180万円→減額後約1062万円:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
④示談金全体のイメージ
示談金の内訳は主に、治療費・入通院慰謝料・後遺障害慰謝料・休業損害・逸失利益などです。
仮に全ての項目で総額1000万円とすると、被害者割合9割で900万円となりますが、既払い分や自賠責分がある場合、それら控除後に振込額が確定します:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
⑤スムーズな示談のためにやるべきこと
- 治療記録や診断書、通院日数・休業証明などをしっかり保存
- 弁護士と密に連携し、過失割合の争点を明確にする
- 保険会社提示の内容を精査し、納得できなければ異議を申立てる
まとめ
症状固定後、示談交渉→約1~3ヶ月で示談→2~4週間で振込という流れが標準です。
過失9:1の場合、慰謝料は入通院のみで約47万円、後遺障害等があればさらに加算されます。
適切な証拠添えと弁護士の交渉力で、示談成立・支払いまでをスムーズに進めましょう。