自動車免許の更新は、多くの人にとって定期的にやってくる手続きですが、過去に事故を起こしたことがある場合、どのような影響があるのか不安になる方も多いでしょう。特に初回更新を控えている方にとっては、「講習区分」や「点数制度」など、正しく知っておくことが安心につながります。
初回講習の意味と受講内容
運転免許の更新時に「初回講習」と記載されている場合、免許取得後に初めての更新であり、過去5年間に軽微な違反があった人が対象です。この講習は約2時間で、手数料は概ね3,850円前後(地域による差あり)です。
仮に事故を起こしていたとしても、講習区分が「初回」と指定されているのであれば、基本的に追加の講習や手数料は不要です。更新ハガキに記載された内容が正式な案内となります。
事故を起こした場合の講習区分と違反点数への影響
人身事故を起こした場合でも、すでに反則金を支払ったり行政処分が終了している場合、更新時に影響が出ないことがほとんどです。むしろ、更新時に重要なのは「累積点数」と「過去の処分歴」です。
事故の内容にもよりますが、追突事故で人身扱いの場合、通常は2〜3点の加点となるケースが多いです。ただし、過失割合や相手の怪我の程度によっては増減します。
違反点数を調べる方法と注意点
自分の違反点数を把握していない場合、各都道府県警察本部の運転免許センターで開示請求をすることで確認できます。一部の地域では郵送やオンラインでの照会も可能です(手数料は数百円程度)。
違反点数は通常、軽微な違反(1〜2点)であれば3年経過すれば消えます。ただし、重大な違反や事故については累積対象として管理されます。
免許更新時の必要な持ち物と流れ
初回更新時に必要なものは以下の通りです。
- 更新ハガキ
- 運転免許証
- 手数料(現金)
- 視力検査に備えて眼鏡等(必要な方)
- 写真(自治体によっては不要)
当日は、講習・視力検査・免許証交付の流れとなります。所要時間は地域によりますが、半日程度を見ておくとよいでしょう。
事故を起こしたことがある人へのアドバイス
過去に事故を起こした経験がある場合は、以下の点に注意しましょう。
- 講習区分が「初回」であれば基本的に追加講習は不要
- 講習で「事故防止」や「安全運転」の事例として参考になる内容が含まれる
- 万が一、処分歴がある場合は「違反者講習」に変更されることがある
気になる点がある場合は、更新案内に記載されている免許センターに事前確認をしておくと安心です。
まとめ:事故後でも免許更新は落ち着いて対応を
追突事故や人身扱いのケースでも、講習区分が「初回」である限り、追加手続きや過剰な心配は不要です。自分の点数が気になる場合は照会制度を活用し、正しく情報を把握しましょう。
運転に不安がある方でも、初回講習で安全運転への意識を高めることができる良い機会と捉えて、前向きに更新手続きを進めてください。