近年、SNSなどで「カラフルで派手な督促状」が話題になることがあります。一見するとネタのように見えるこれらの督促状ですが、実際には多くの人が受け取っている正式な文書であるケースも存在します。本記事では、これらのカラフルな督促状が実在するのか、どのような場面で届くのか、そして注意すべきポイントについて詳しく解説します。
カラフルな督促状は実在するのか?
はい、実在します。特に国民健康保険料の未納者に送られる「特別催告状」や「最終催告状」などの文書では、視認性を高めるためにピンク・黄色・緑などのカラフルな用紙が使われています。
これは、役所や自治体がわざと目立つように工夫しているもので、無視されないようにする目的があります。多くはA4サイズで、シマ模様やグラデーションが印刷されていることもあります。
どんなケースで届くのか?
カラフルな督促状は主に、次のようなケースで送付されます。
- 国民健康保険料の長期未納
- 住民税の滞納
- 介護保険料の未納
市区町村によって文面や色使いに違いがありますが、内容はほぼ共通しており「早急に支払わないと差押えになる」という旨が記載されています。
カラフルな見た目はフェイクではない
「こんな派手な督促状、本当に来るわけがない」と思われがちですが、むしろ行政側の戦略として広く採用されています。郵送物の中でも目立ち、捨てられにくくなるためです。
実際、厚生労働省や地方自治体の公式ページでも、催告状のサンプル画像としてカラフルな用紙を紹介しています。これはフェイクではなく、正式な行政文書です。
見た目だけで判断しないことが大切
カラフルで派手な見た目に惑わされて冗談だと思い込み、対応を後回しにしてしまう人が少なくありません。しかし、それは非常に危険です。
無視を続けると最終的には給与や預金の差押えに至ることもあり、信用情報にも影響を及ぼす可能性があります。届いた場合は、記載されている期限や支払方法を必ず確認しましょう。
実例:とある自治体での督促状
ある関東地方の市役所では、ピンク色のA4サイズ用紙に「最終催告状」と太文字で印刷された通知書を送付しています。その文面には「本状到達後○日以内に支払いが確認できない場合は財産差押えの手続に入ります」と記載されており、かなり強い口調です。
また、別の都市では黄色い横線の入った用紙で「重要・至急開封」と赤字で強調された催告書が送られています。これらは全て実物であり、当該自治体の公式サイトでもそのデザイン例が公開されています。
まとめ:カラフルな督促状は本物です
ネット上で話題になるようなカラフルな督促状は、冗談やフェイクではなく、実際に存在する公的な通知書です。自治体ごとの工夫により、色鮮やかなデザインが採用されているだけであり、その中身は非常に重要なものです。
届いた際には内容をよく読み、無視せず適切に対応することが、後々の大きなトラブルを避けるポイントとなります。派手な見た目に惑わされず、冷静に対処しましょう。