インスタグラムなどのSNS広告経由で詐欺サイトに誘導され、商品を注文してしまうトラブルが急増しています。特に「komachi Boutique」のような実在しないショップでの被害相談が多く、購入後に連絡が取れない・商品が届かないなどの問題に発展するケースが目立ちます。この記事では、詐欺通販サイトに引っかかってしまった後にとるべき対応を順を追って詳しく解説します。
まずやるべき最優先対応
万が一詐欺サイトで商品を注文してしまった場合、まず以下の3つを至急行いましょう。
- クレジットカード会社に連絡し、不正利用の可能性を報告
- カードの利用停止・再発行を申請
- 可能であれば「チャージバック(支払い取り消し)」を相談
カード会社には「詐欺サイトである可能性が高く、キャンセルや連絡もできない」と事実を正確に伝えることが大切です。
キャンセル連絡は必要か?
メールのみの連絡手段が記載されている場合でも、形式的にキャンセル依頼を送ることは有効です。内容証明のような法的効力はありませんが、後でカード会社への説明材料として活用できる可能性があります。
ただし、返信がなかったり英語・機械翻訳のような怪しい文面の場合は、それ以上のやりとりは避けましょう。返信にウイルスリンクなどが含まれるリスクもあります。
個人情報の流出が心配な場合
住所・電話番号・メールアドレスなどを入力してしまった場合、以下のリスクがあります。
- スパムメールやSMS詐欺の増加
- 偽の宅配便不在通知や架空請求
- 別の詐欺サイトでの悪用
心当たりのない連絡には絶対に応じず、迷惑メールフォルダの強化やフィルター設定をおすすめします。また、メールアドレスを新しく作り直すことも検討してください。
被害届や相談窓口
被害が明確な場合は、以下の窓口への相談も視野に入れてください。
警察に相談する際は、購入履歴やサイトのURL、メールのやりとりなどの証拠をスクリーンショットで残しておくとスムーズです。
同様の被害を防ぐためにできること
今後同じような被害にあわないためには、以下の点を意識してください。
- SNS広告の商品は公式サイトや口コミを必ず確認
- 支払い方法が「クレジットカードのみ」や「銀行振込のみ」の場合は注意
- 日本語が不自然・会社情報の記載が曖昧なサイトは利用しない
特に「返品不可」「連絡先がメールのみ」「企業情報がコピーサイトと一致している」といった特徴があれば、疑ってかかることが大切です。
まとめ:落ち込むより今すぐ対応を
詐欺サイトに引っかかってしまった経験はショックかもしれませんが、早めの対処で金銭的・精神的な被害は最小限に抑えることができます。恥ずかしがらずに、カード会社や公的機関に相談し、必要な対処を着実に進めましょう。そして、今後のためにネット通販の「見極め力」を少しずつ身につけていくことが、自分を守る最大の方法です。