交通事故の現場にガラス片や車の部品が放置され、何日も片づけられないまま放置されているケースがあります。これは非常に危険で、歩行者や車両にとって2次被害のリスクが高まります。では、誰がそれを処理する責任を負い、放置されたままだとどうなるのでしょうか?
■ 事故現場の処理は誰の責任か
交通事故の初動対応では、警察が現場に出向き事故処理を行いますが、基本的に警察は「安全確保」や「記録」が役割であり、現場清掃は行いません。
実際の片づけ(ガラス片や部品の撤去)は、道路管理者(市区町村や国、県など)または、事故当事者やその保険会社によって行われるのが一般的です。
■ ガラスや部品が放置される理由
片づけが放置される原因には以下のようなものがあります。
- 事故直後に清掃がなされなかった
- 警察や当事者が道路管理者に報告しなかった
- 道路管理者の対応が遅れている
とくに夜間や土日祝の事故では、翌営業日まで何も対応されず放置されてしまうケースもあります。
■ 放置による2次事故のリスク
ガラス片や車のパーツが道路に放置されていると、バイクや自転車がスリップしたり、車がパンクするなどの二次被害が起こり得ます。
また、歩行者や子どもが接触して怪我をする可能性もあるため、早急な対応が望まれます。
■ 放置されていたらどう対応するべき?
目の前に危険物が放置されている場合、次のいずれかの方法で通報・報告しましょう。
- 警察に再度通報:「○○交差点にガラス片が残っていて危険です」と具体的に通報
- 道路管理者へ連絡:市役所の道路課や国道事務所などへ連絡
- 清掃業者が関与していないか保険会社に確認
事故現場が市道・県道・国道かで窓口が異なります。道路上の清掃責任は、その管理者にあります。
■ 通報先の例と連絡方法
道路の種類 | 担当 | 連絡先例 |
---|---|---|
市道 | 市役所 道路管理課 | 各自治体ホームページ |
県道 | 県の土木事務所 | ○○県土木部など |
国道 | 国土交通省 | 国道事務所(例:○○国道維持出張所) |
■ まとめ:放置された破片は危険!気づいたら通報を
交通事故後に道路に残った破片や部品は、誰もが通る場所にある「小さな危険」です。放置されることで思わぬ2次事故を引き起こす可能性もあります。
警察が動かない=対応不要、というわけではなく、市民が通報することが状況改善の一歩になります。気づいたら遠慮せず、通報や相談を行いましょう。