弁護士会の対応が悪いと感じたときの正しい苦情の伝え方と相談窓口の案内

弁護士会に問い合わせた際に、対応が悪い・不親切だったと感じた場合、どのように苦情を伝えればよいのでしょうか。この記事では、弁護士会の対応に不満を持った場合の適切な対処方法や、実際に苦情を申し立てることができる機関について詳しく解説します。

弁護士会とは何か?どのような組織なのか

弁護士会は各都道府県に設置されており、法律に基づいて設立された強制加入の職能団体です。弁護士は必ずどこかの弁護士会に所属しなければ業務を行うことができません。

各弁護士会には「相談窓口」や「苦情受付窓口」が設けられていることが多く、会員弁護士の行動に関する倫理的問題や、事務的な対応の不備に対しても内部で対応する体制が整えられています。

対応が悪いと感じたらまず確認すべきこと

一時的な感情や誤解による苦情提出は避けるべきです。まずは次の点を冷静に確認しましょう。

  • 相手の対応が本当に不適切であったか
  • 自分の要望や質問が明確に伝えられていたか
  • 録音やメモなど記録が残っているか

そのうえで明らかに不適切と判断される場合には、次の手順で対応すると効果的です。

苦情や改善要望を伝える方法

まずは該当の弁護士会の「苦情・相談窓口」に問い合わせましょう。全国の弁護士会には、苦情受付専用のフォームや電話窓口が用意されていることが多く、比較的スムーズに連絡できます。

たとえば、東京弁護士会の場合はこちらのページから申し立てが可能です。大阪弁護士会ならこちらを参照してください。

弁護士会そのものに不信がある場合の上位機関

弁護士会の対応そのものに不信感がある、または苦情を適切に処理してもらえなかった場合には、日本弁護士連合会(日弁連)に対して直接意見を申し立てることが可能です。

日本弁護士連合会の苦情・相談に関する情報は、こちらのページから確認できます。

苦情の伝え方のポイントと注意点

感情的な内容や抽象的な表現は避け、事実ベースで伝えることが重要です。

  • 日時、会話内容、相手の名前を明確にする
  • 録音やメモなどの証拠があれば添付
  • 改善を求める内容は具体的に伝える

たとえば「○月○日○時ごろ、○○弁護士会に電話した際、受付の担当者から『〇〇』という対応を受けました。この点について不適切と感じたため、改善を希望します。」といった形が望ましいです。

まとめ:正しいルートと冷静な対応で解決を目指そう

弁護士会の対応に疑問を感じた場合も、適切なルートを通して冷静に伝えることが重要です。まずは各弁護士会の相談・苦情窓口を利用し、それでも解決が難しい場合には日弁連へとステップアップしていきましょう。

問題の本質が正しく伝われば、組織としての対応も期待できます。感情的にならず、事実と要望を明確にすることが、より良い改善に繋がる第一歩です。

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