複数の消費者金融から借り入れをしていると、返済管理が複雑になり、金利負担もかさんでしまいます。そんなときに提案されるのが「おまとめローン(借金の一本化)」です。一見便利でお得そうに見えるこの仕組みですが、安易に飛びつくと後悔することも。本記事では、おまとめローンの仕組みや注意点、判断基準について詳しく解説します。
おまとめローンとは?基本的な仕組み
おまとめローンとは、複数の借入先の債務を1社にまとめて借り換えるローンのことです。これにより、金利が下がったり、返済日が一本化されて支払い管理が楽になるというメリットがあります。
例えば、アコム・プロミス・レイクなど複数社から借りている場合、それらを一つにまとめることで、金利が15%→10%になるなどの効果も期待できます。ただし、誰でも必ず審査に通るわけではありません。
おまとめローンの主なメリット
- 金利が下がる可能性がある:高金利のカードローンをまとめることで、総支払額が抑えられることも。
- 返済日・金額の管理が楽に:毎月の支払い日が1つになるため、うっかり遅延のリスクが減る。
- 返済期間を延ばせば月々の負担軽減も可能:月々の支払いが少額に抑えられる点も魅力です。
おまとめローンの注意点と落とし穴
一方で、次のようなデメリットもあります。
- 返済期間を延ばすと最終的な利息総額が増える可能性がある
- 金利が必ず下がるとは限らない
- 申し込み時に信用情報に影響を与える
- 他社借入を完済後も再度借りてしまうリスク
一見楽になるようで、借金体質が改善されないまま再度借り入れが始まり、負債が膨らんでしまう人も少なくありません。
「やるべきか?」の判断基準はここ
おまとめローンの提案を受けた際は、以下の観点で冷静に判断することが重要です。
- 現時点での総借入額と金利を確認
- まとめ後の金利と返済額を比較
- 返済計画を具体的に立てられるか
- 借入先が信頼できるか
また、国民生活センターや金融庁の相談窓口で、中立的なアドバイスを受けるのも有効です。
相談前に準備しておくべき情報
相談や審査を受ける前に、次のような情報を整理しておきましょう。
- 現在の借入先と残高
- 毎月の返済額と金利
- 安定した収入の有無
- 過去の返済遅延の有無
これらの情報が明確になっていれば、無理のない返済計画が立てられますし、金融機関側の審査にも有利です。
まとめ:一本化には冷静な判断が不可欠
借金の一本化(おまとめローン)は、状況によっては返済を楽にする有効な手段ですが、安易に飛びつくと返って損をする可能性もあります。メリットとデメリットを正しく理解し、自分の状況に合った選択をしましょう。不安な場合は、専門家や公的機関への相談を強くおすすめします。