ホスラブや爆サイでの誹謗中傷、10年後でも慰謝料請求できる?時効と対処法を解説

匿名掲示板に書き込まれた誹謗中傷、たとえ長い年月が経っていても心の傷は癒えないものです。特にホスラブや爆サイのような匿名掲示板では、過去の書き込みがずっとネット上に残り続けることもあります。本記事では、10年以上前の書き込みについて慰謝料請求が可能かどうか、時効や法的な観点から解説します。

民事上の損害賠償請求には「時効」がある

名誉毀損やプライバシー侵害などによる損害賠償請求には、民法により3年の消滅時効が定められています。これは「損害および加害者を知った時」から3年とされており、多くの場合は投稿を発見した時点が起算点となります。

ただし、投稿を「最近知った」という場合でも、それを裏付ける証拠(いつ、どのように見つけたか)が必要です。すでに投稿が公開されて10年以上経過していれば、「知った」と主張すること自体が難しい可能性もあります。

加害者の特定にも時効が影響

投稿者のIPアドレスなどの通信記録の保存期間はプロバイダによって異なりますが、多くの場合は3~6ヶ月程度です。それを過ぎると発信者情報の開示請求も困難になります。

つまり、「誰が書いたか分からない」「証拠もない」状態になると、法的に責任を問うこと自体ができなくなるリスクがあります。

時効が成立しても投稿削除は可能?

慰謝料請求が難しくても、書き込みを削除することは可能な場合があります。掲示板管理者やプロバイダに対して削除依頼や仮処分申立てを行う方法があります。

ただし、匿名掲示板の中には削除依頼に消極的な運営もあり、迅速な対応がなされないことも。削除請求に強い弁護士に相談するのが現実的です。

10年経っても慰謝料を取れた例はあるのか?

極めてまれですが、「誹謗中傷を最近知った」「加害者が投稿を継続していた」など特殊な事情がある場合は、請求が可能になることもあります。

たとえば、過去に投稿された内容が数年後にSNS等で拡散し、二次被害を受けて損害が再発生した場合などは、新たな損害が発生した時点から請求が検討される可能性があります。

今からできる現実的な対処法

  • 掲示板のスクリーンショットを保存
  • インターネット上の証拠保全(ツールや弁護士を活用)
  • 弁護士による削除・開示請求の相談
  • Google検索からの削除依頼(Googleフォームより)

10年以上前の投稿であっても、削除や名誉回復の手段はゼロではありません。

まとめ:慰謝料請求は難しくても対応策はある

ホスラブや爆サイでの書き込みから10年が経過している場合、慰謝料の請求は時効の関係で困難なケースが多いです。しかし、削除請求や風評被害対策、検索結果の削除申立てなど、名誉を守るための選択肢は今でも存在します。

精神的苦痛を感じている場合は、まずは弁護士やネット誹謗中傷に強い専門家への相談をおすすめします。

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