自転車走行中のスマホ使用で事故寸前になったときのリスクと対応策

近年、スマートフォンを操作しながらの自転車運転による事故が増加しています。自転車はれっきとした車両であり、スマホを操作しながら走行する行為は重大な危険を伴います。今回は、事故には至らなかったものの、車と接触しそうになった場面をきっかけに「今後どうするべきか?」を知りたい方向けに、リスクと対応策を解説します。

自転車走行中のスマホ使用は違法行為になる?

道路交通法上、自転車は「軽車両」に該当します。そのため、運転中のスマートフォン使用は原則禁止されています。各都道府県の条例でも「ながらスマホ」は禁止されており、違反した場合は罰則や指導の対象となる可能性があります。

例えば東京都では、「安全運転義務違反」として5万円以下の罰金、または講習命令が科されることもあります。

事故には至らなくても「危険運転」として通報される可能性

自転車側がスマホを操作していてヒヤリとする場面が発生した場合、ドライバーや第三者から通報されるケースもあります。実際に接触していなくても、防犯カメラやドライブレコーダーに記録されていれば、警察から注意や指導を受ける可能性はゼロではありません。

また、事故が起きていないからといって、法的責任が全く発生しないわけではないことも知っておくべきです。

自転車と車の接触が起きた場合の責任割合

万が一事故に至った場合、自転車がスマホ操作中だったことが明らかになれば、過失割合が大きく不利になる傾向があります。たとえば交差点での事故の場合、通常の過失割合が「車6:自転車4」であっても、自転車側の不注意が加味されて「車2:自転車8」となることも。

これは自転車運転者が「前方不注意」にあたると見なされ、重大な過失とされるためです。

学生でも責任は免れない:保護者の責任も

高校生など未成年者が事故を起こした場合でも、法的責任が完全に免除されることはありません。特に損害賠償が発生した場合、保護者が「監督義務者」として責任を問われるケースも多くあります。

最近では、自転車保険への加入が義務化されている地域もあるため、自転車に乗る本人だけでなく、家族もリスクを理解しておく必要があります。

再発防止のためにできること

「もう絶対にスマホを操作しない」と決意しても、つい気が緩むこともあるかもしれません。具体的な対策としては。

  • 走行中はスマホをマナーモードに設定し、通知音で気を取られないようにする
  • スマホホルダーをあえて付けない
  • 信号待ちや停車時以外はスマホを取り出さないルールを決める

家族や友人に宣言しておくことも、自分を律するために有効です。

まとめ:未然に防げたことを反省し、次につなげよう

今回、事故には至らなかったのは幸運でしたが、今後二度と起きないよう行動を変えることが何よりも大切です。自転車は手軽な移動手段ですが、使い方を誤れば命に関わることもあります。安全運転を心がけ、周囲の人々と自分自身を守る意識を持ちましょう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール