鍵をなくしたり、家に入れなくなったとき、焦って業者に連絡するのは当然の行動です。しかし、その焦りにつけ込んで高額請求をしてくる“ぼったくり業者”も少なくありません。本記事では、実際のトラブル事例とともに、鍵開け業者の相場や安全な依頼方法について解説します。
鍵開け依頼でよくあるトラブル事例
「電話では数千円と言われたのに、現場で何万円も請求された」「キャンセルしたら高額なキャンセル料を請求された」などの被害は後を絶ちません。特に夜間や緊急時に多く発生します。
たとえば、電話で料金説明を受けないまま作業員が到着し、ドアスコープ作業で45,000円、さらにキャンセル料8,800円を請求された事例もあります。ホームページには数千円と表示されていたため、落差に驚いたという声も。
鍵開けの相場はいくら?深夜料金は別途必要
鍵の種類や開け方によって価格は異なりますが、一般的な相場は以下の通りです。
作業内容 | 日中料金 | 深夜料金(21時以降) |
---|---|---|
簡易な鍵開け(ピッキング) | 8,000円〜12,000円 | +5,000円〜8,000円 |
ドアスコープ作業 | 12,000円〜18,000円 | +5,000円〜8,000円 |
合計すると、深夜の対応でも高くて20,000〜25,000円程度が適正価格とされています。45,000円を超える請求は明らかに高すぎるケースです。
悪質業者を見分けるポイント
- ホームページに「○○円〜」としか書かれていない
- 電話口で詳細な料金説明を避ける
- 「すぐ向かいます」と急かしてくる
- 見積書や作業同意書がないまま作業を始めようとする
このような業者は、現地で高額な追加料金を要求してくる傾向があります。
安全な業者の選び方と依頼のコツ
鍵業界団体(例:日本ロックセキュリティ協同組合)に加盟している業者を選ぶのが安心です。また、以下を意識しましょう。
- 必ず電話で「基本料金」「出張費」「深夜料金」「作業内容による加算」を明確に聞く
- 到着前にキャンセル料の有無と金額を確認しておく
- 作業前に正式な見積書を確認し、サインする前に了承しない
ぼったくり業者に遭遇してしまったら
万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合は、次のような対応を取りましょう。
- 領収書ややり取りを記録する(電話録音、スクリーンショットなど)
- 国民生活センター(消費者ホットライン188)へ相談
- 悪質であれば警察にも相談(詐欺や強要に該当する可能性あり)
今回のように断っても強引にキャンセル料を請求された場合、法的根拠がないケースも多いため、毅然とした態度が大切です。
まとめ:料金説明のない鍵業者には要注意
鍵のトラブルは突然訪れますが、焦らず冷静に対応することがトラブル回避のカギです。事前の料金確認と信頼できる業者選びが何よりも大切。女性や若年層を狙うケースもあるため、周囲に助けを求めたり、録音などで証拠を残す工夫をしましょう。トラブルに遭わないためにも、信頼性のある業者情報を普段からチェックしておくのも有効です。