ゲームセンターでよく見かける「おひとり様1個まで」という表示。親切心で他人の代わりに景品を取っただけ…と思っても、実はこの行為がルール違反となる可能性があります。本記事では、こうしたケースの法的・運営的な立場からの解説と、気を付けたいポイントをまとめました。
「1人1つまで」は法律ではなく店舗ルール
まず理解しておきたいのは、「おひとり様1つまで」といったルールは、あくまでゲームセンター側が設けている運営ルールであり、法律上の規制ではありません。つまり違反したとしても、直ちに「違法行為」になるわけではありません。
ただし、そのルールを故意に破ることでトラブルになれば、最悪の場合「営業妨害」や「不正景品取得」として出入り禁止などの処分を受ける可能性はあります。
他人の代行で取る行為はルール違反になるのか?
自分が景品を取得済で、さらに別の人の依頼で同じ台から景品を取る行為は、実質的には「複数取得」と同じ行為と判断される場合があります。
運営側がその事実を把握すれば、「ルールを故意に回避した」と受け取られる可能性があり、善意であっても注意・警告の対象になることがあります。
お金をもらって代行した場合はさらに注意が必要
カップルなどに「お金を渡すから代わりに取ってほしい」と頼まれた場合、謝礼や報酬が発生するケースもありますが、営利目的の代行や協力行為とみなされると、規約違反・転売目的の「グル」と見なされる恐れもあります。
店舗によっては景品の転売や営利取得を禁止しており、厳重な監視や対策をとっているところもあるため、思わぬリスクを招くことも。
代わりに取ってあげた行為で責任を問われる可能性は?
基本的に「民事的な違法性(損害)」や「刑事罰」に直結するケースは極めてまれですが、店舗側が明確にルール違反として扱う場合、口頭での注意や出禁措置、再入店時のトラブルにつながることは考えられます。
また、繰り返し同様の行為があった場合、他の利用者やスタッフの目に留まり、迷惑行為として記録される恐れもあります。
まとめ:善意でも「代行プレイ」はトラブルの火種になることも
たとえ悪意のない親切心だったとしても、ゲームセンターでの「1人1個」のルールを超えて誰かの代わりに景品を取る行為は、店舗ルールに抵触する可能性があります。
代行を頼まれても断ることが無難であり、どうしても判断が難しい場合は店員に相談するのがベストな対応です。安心してゲームを楽しむためにも、ルールとマナーを守ることが大切です。