「借金=ブラックリスト入り」と思っていませんか?実はそれは誤解です。借入自体が悪ではなく、重要なのはその後の返済履歴です。この記事では、ブラックリストの実態と信用情報の仕組み、そしてブラック入りする具体的な条件について詳しく解説します。
ブラックリストとは何か?
一般的に「ブラックリスト」と呼ばれるものは、金融機関などが利用する「信用情報機関」に登録される事故情報(異動情報)のことを指します。日本ではCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関があり、クレジットカード会社や金融機関が加盟しています。
つまり「ブラックリスト」という名のリストがあるわけではなく、「金融事故に関する情報」が記録されているということなのです。
借金=即ブラック入りではない理由
消費者金融や銀行カードローン、クレジットカードのキャッシングなどで借金をしても、期日通りに返済していれば信用情報にマイナスの情報は登録されません。むしろ、返済実績が「信用スコア」として評価され、今後の審査で有利になることさえあります。
例えば毎月5万円のカードローンを6ヶ月遅れなく返済している場合、その情報は「良好な返済履歴」として信用情報に残ります。
ブラックリスト入りする具体的なケース
- 61日以上または3ヶ月以上の延滞(CICやJICCに「延滞情報」として登録)
- 強制解約(カード会社からの契約解除)
- 債務整理・自己破産
- 代位弁済(保証会社が借金を肩代わりする)
これらの情報が登録されると、一般に「ブラック状態」とみなされ、新たなクレジットカードの発行やローンの審査が通りにくくなります。
信用情報は誰でも確認できる
自分の信用情報がどうなっているのかは、各信用情報機関の公式サイトから開示請求することで確認できます。オンラインで即日開示も可能です。
確認した情報に誤りがあった場合は、訂正の申し立ても可能です。
ブラック状態からの回復には時間が必要
一度「事故情報」が登録されても、5〜10年が経過するとその情報は自動的に削除されます。期間は信用情報機関と事故内容によって異なりますが、永久にブラックのままということはありません。
その間、携帯の分割購入、クレジットカード、住宅ローンなどは原則利用が難しくなりますが、地道に生活を立て直し、記録が回復するのを待つのが基本です。
まとめ:借金は悪ではない、信用の維持がカギ
借金をするだけでブラックリストに入るわけではなく、返済の延滞や債務整理などがあって初めて事故情報として登録されます。むしろ、正しく借りて正しく返すことが「信用」を築く近道です。
不安がある方は、一度ご自身の信用情報を確認し、正しい知識をもとに賢く信用を管理していきましょう。