最近、「光回線総合窓口」を名乗る不審な電話がかかってくるという報告が相次いでいます。特に0800-300-6088などからの着信があり、NTTや大手通信業者の名前をちらつかせて「回線の変更がある」「お得になる」などと話を切り出してきます。本記事では、そのような電話の正体や背景、取るべき行動について解説します。
「光回線総合窓口」とは実在するのか?
「光回線総合窓口」という名称は、実際のNTTや主要な通信会社の公式な部署名には存在しません。これは典型的な消費者庁も注意喚起している「業界団体や関係会社風の名称を使う詐欺的手法」の一例です。
特定商取引法では、事業者名を明確に名乗ることが義務付けられています。それにもかかわらず、「会社名はない」などと答える業者は、その時点で法的に問題のある存在と見なされるべきです。
なぜ「スマホの台数」を聞くのか?
不審な業者が「自宅で使っているスマホの台数」を尋ねてくる背景には、個人情報の収集や通信契約の切り替え勧誘への布石といった意図があります。こうした質問は、本来ならば通信事業者が既に把握しているべき内容であり、あえて聞いてくる時点で不審です。
また、会社契約のスマホにかけてきて、個人の台数を聞いてくるという点でも整合性がなく、詐欺や迷惑勧誘の疑いが極めて高いです。
電話を切ったのは正しい判断
このような電話は会話を続けることで情報が抜き取られるリスクがあるため、すぐに切る判断は非常に正しい対応です。また、必要があれば着信拒否設定や迷惑電話としての報告も検討すべきです。
通信契約に関する連絡は、基本的に書面や公式アプリ、または顧客が問い合わせた際の電話などが正規の手段となります。
不審な電話への対処法
- 知らない番号には出ない、もしくは録音機能付きで対応する
- 会社名や担当者名を確認し、明言できない場合は即終了
- 個人情報を聞かれても答えない
- 通信会社の公式窓口へ確認を取る
- 繰り返される場合は警察のサイバー犯罪相談窓口に相談
まとめ:通信トラブルは“名乗らない相手”に注意
通信回線や料金に関する話は、誰にとっても関心の高いトピックです。その関心に付け込んだ詐欺まがいの電話勧誘は年々巧妙化しています。名前を名乗らない、具体的な根拠を提示しない、違和感のある話をしてくる業者には一切応じないようにしましょう。
不安な場合は、必ず正規の通信会社や消費者センターに相談することで、安全な判断ができます。