医療ダイエットやエステ契約の高額請求トラブルは、精神的にも経済的にも大きな負担となります。特に仕事を辞めて収入が不安定な状態で、月額数万円の支払いを続けるのは困難です。この記事では、医療ダイエットの契約トラブルに巻き込まれたときの対処法と、消費生活センターや法的手続きによる解決手段を具体的に解説します。
医療ダイエット契約の実態:分割払いと誤解を招く説明
医療ダイエットクリニックの一部では、初回カウンセリング時に数十万円規模の契約を勧誘されることがあります。『毎月36,000円で通える』という説明があっても、実際はローン契約(信販契約)であり、総額が100万円近くに及ぶことも少なくありません。
また、口頭では「解約時に5万円かかる」と案内されても、契約書には細かい文字で「利用分は全額支払いが必要」と記載されているケースが多く、消費者が正しく理解できないまま契約してしまうリスクがあります。
途中解約や返金の可能性:重要なのは契約の種類
医療ダイエット契約がクレジット契約(信販契約)であれば、「クーリングオフ」や「中途解約」の対象になる可能性があります。具体的には以下の点がポイントです。
- 契約日から8日以内であればクーリングオフが可能
- 8日を過ぎても、中途解約により支払額の減額が可能なケースあり
- 分割払いの場合、信販会社に対して支払い停止の抗弁権を行使できる可能性も
一度、契約書面と信販会社の情報を整理し、内容を精査することが重要です。
消費生活センターに相談するメリットと方法
このようなトラブルに巻き込まれた場合、消費生活センターへの相談は非常に有効です。専門の相談員が状況をヒアリングし、解決の糸口を提案してくれます。
特に以下のような点で力になってくれます。
- 契約内容に問題がある場合、事業者と交渉してくれる
- 信販会社との連携で支払い停止を目指す支援
- 法的手続きや相談窓口の紹介
消費生活センターは全国どこでも利用可能で、相談は無料です。最寄りのセンターは「188(いやや)」に電話すると案内してもらえます。
一括請求や督促が来た場合の対応
支払いが滞ると、クリニックや信販会社から一括請求や法的手続きの通告が届くことがあります。恐怖を感じるかもしれませんが、まずは以下のステップを踏んで落ち着いて対応しましょう。
- 内容証明郵便での請求かどうかを確認
- 無視せずに、消費生活センターに連絡して相談
- 弁護士に相談することも視野に入れる(法テラスを活用)
払えないからといって自己判断で放置するのではなく、第三者の専門機関と連携して対応することで、分割の再交渉や減額の可能性が見えてきます。
精神的・経済的に追い詰められないために
医療ダイエットのように「健康」や「美」を前面に押し出すサービスでは、消費者が冷静な判断を失ってしまうケースが少なくありません。精神的に参っているときは特に注意が必要です。
今回のように、説明不足や誤認させる勧誘があったと感じたら、自己責任と諦めず、しかるべき機関に相談しましょう。
まとめ:今すぐできることと希望を持つために
✅ 月額支払いが困難な場合は中途解約の可能性を確認
✅ 口頭と契約書の内容が異なるなら消費生活センターに相談
✅ 連絡先は全国共通「188」、または国民生活センターの公式サイトから
無理をして支払い続ける必要はありません。専門機関のサポートを受けながら、少しずつ状況を改善していきましょう。