通勤中の事故で労災申請をする際、事故証明書の入手は欠かせません。しかし「申請から数週間経っても届かない」というケースは少なくありません。この記事では事故証明書の交付が遅れる理由や、警察への連絡方法、労災との関係について詳しく解説します。
事故証明書とは?必要な理由と取得方法
事故証明書は、交通事故が発生した事実を公的に証明する文書で、自動車保険や労災申請において必要になります。特に歩行者が被害者の場合や、通勤災害として扱われるケースでは、労災保険申請において不可欠な書類です。
一般的には、交番で申請書を受け取り、手数料を郵便局で支払った後、10日前後で郵送されるのが通常です。
事故証明書が届かない場合に考えられる理由
- 加害者が逃走している(被疑者未特定の場合、処理に時間がかかる)
- 実況見分や調書作成が完了していない
- 事務処理上の遅れ(混雑期・人員不足など)
- 申請時の記載ミス(郵送先住所の誤記など)
今回のように加害者が特定されていないケースでは、手続きが通常より長引く傾向にあります。
進捗状況の確認は「管轄警察署」に連絡を
事故証明書の進捗は、申請した交番ではなく、事故を処理している警察署の交通課(または地域課)に直接電話することで確認できます。
問い合わせの際は、次の情報を伝えるとスムーズです。
- 事故の発生日と場所
- ご自身の氏名・住所
- 申請した交番・振込控えがあればその情報
「事故証明書の交付が遅れていて困っている」と具体的に伝えることで、現在の処理状況や必要な対応を教えてもらえることがあります。
事故証明がなくても進められる労災申請の対処法
事故証明が遅れている場合でも、先に労災申請を進めることは可能です。状況を明記したうえで、証明書は後日提出とすることで柔軟に対応してもらえることもあります。
勤務先の労務担当や、労働基準監督署に相談し、「事故証明書が到着次第提出予定」として書面を添付するとよいでしょう。
督促・再発行の相談もできる
もし明らかに期間が過ぎているにも関わらず届かない場合、管轄の警察署を通じて再発行や督促の依頼も可能です。郵送事故などのケースもあり得るため、放置せず早めに連絡しましょう。
まとめ:警察署への連絡で状況確認を
事故証明書が届かない場合、まずは「事故を担当している警察署」に連絡し、進捗を確認することが重要です。加害者不明・逃走中の事故では処理に時間がかかることも多く、必要に応じて再発行や労災側との調整も視野に入れましょう。適切に動くことで、手続きの遅延を最小限に抑えることができます。