突然知らない携帯番号から電話がかかってきて「警察の者ですが、捜査協力をお願いしたい」と言われたら、誰でも戸惑うでしょう。本当に警察からの連絡なのか、それとも詐欺なのか、判断に迷うケースは増えています。この記事では、警察を名乗る電話への適切な対応方法と、実際に注意すべきポイントを解説します。
警察が携帯番号で電話してくることはあるのか?
通常、警察が連絡を取る際には公的な電話番号(市外局番付きの固定電話)を使用するのが一般的です。しかし、捜査現場や緊急時などの特別な事情がある場合、捜査員の携帯電話から連絡が来ることも完全にゼロではありません。
ただし、正規の警察官であれば、電話口で所属・氏名・用件を明確に伝え、折り返しの要望にも快く応じてくれます。逆に曖昧な説明や一方的な命令口調、詳細を話そうとしない対応は不審な兆候です。
名前を知られていた場合の情報流出リスク
電話口でフルネームを呼ばれたことで「どこから情報が漏れたのか」と不安になる方も多いでしょう。氏名や電話番号は、過去のネット取引、アンケート、会員登録などから漏れることがあります。
また、SNSでの個人情報の記載や写真から、間接的に特定されるケースもあるため、ネット上の個人情報の取り扱いには細心の注意を払うことが大切です。
怪しい電話の見分け方と具体的対応
以下の特徴がある場合は、詐欺の可能性が高いため注意してください。
- 発信番号が携帯電話で、非通知や不審な番号(080や070)から始まる
- 警察署名や担当者名を名乗らない、または曖昧
- 「来てください」「協力してください」と迫る口調で話す
- 内容に関して詳細を伝えず、折り返しを拒否する
このような場合は、一旦電話を切って、必ず自分で警察署の公式番号を調べて確認しましょう。今回の例であれば、中川警察署の公式ページにある番号にかけて「このような連絡があったが、本当かどうか」と問い合わせるのが安全です。
実際に警察署に来るように言われた場合の判断基準
身に覚えのない件で突然「署に来てください」と言われた場合でも、すぐに出向く必要はありません。まずは正式な文書(出頭要請や任意同行依頼など)が届くかを確認しましょう。
また、警察に出向く場合は家族や知人に知らせるとともに、録音やメモを取りながら応対するなど、安全対策を講じてください。
不審な電話を受けた後にやるべきこと
・通話内容をメモしておく(時間、内容、口調など)
・番号を着信拒否する、または警察へ情報提供
・念のため、個人情報漏洩対策としてパスワードなどを見直す
・必要に応じて消費生活センターや警察相談窓口(#9110)に相談する
また、万が一個人情報を渡してしまった場合は、フィッシング詐欺やなりすまし詐欺に巻き込まれるリスクがあるため、クレジットカードの利用明細やSNSの不正ログインなどを定期的にチェックしましょう。
まとめ:冷静な対応が一番の防御策
警察を名乗る電話に対しては、まずは冷静な対応を心がけることが大切です。「本当に警察か?」と疑問を持つのは当然のことであり、不安に感じた時点で一度電話を切って確認する行動こそが自分を守る第一歩です。
そして、少しでも不審な点がある場合は一人で悩まず、警察相談専用ダイヤル「#9110」など公的な窓口に早めに相談することをおすすめします。