信号無視による右直事故が物損事故で処理された場合の違反点数はどうなる?交通違反と加点の関係を徹底解説

交差点での交通事故の中でも特に多い「右直事故」。もしその原因が信号無視であった場合、たとえ物損事故として処理されても、運転者に違反点数は加算されるのでしょうか?本記事では、物損事故と違反点数の関係、信号無視が加点される理由、具体的な点数の扱いについて詳しく解説します。

物損事故でも違反点数は加算されるのか?

結論から言えば、物損事故でも交通違反があれば違反点数は加算されます。事故そのものが人身であるか物損であるかに関係なく、「交通違反があったかどうか」が違反点数の対象となります。

例えば、赤信号を無視して交差点に進入し、結果的に事故になった場合、それが物損事故でも「信号無視(2点)」として違反点数が加算されます。

信号無視と右直事故:実際の点数と処分内容

信号無視は道路交通法第7条に違反する行為で、行政処分としては2点の違反点数が付与されます。また、反則金として普通車の場合9,000円(2024年現在)も科せられます。

一方で、事故そのものに関する点数(例えば安全運転義務違反等の付加点数)は、「人身事故」で相手に怪我があった場合にのみ加算対象となります。今回のようにケガがない=物損事故であれば、追加点数はありません。

建物にぶつけた事故と車同士の事故、点数の違いはある?

よく「建物にぶつけたら点数がつくのに、車同士だと点数がつかない」という誤解がありますが、これは正確には間違いです。重要なのは、違反行為があったかどうか人身事故かどうかです。

建物に衝突した場合でも、単なる操作ミスで違反が認められないケースでは点数が付かないこともあります。一方で、信号無視・一時停止無視・安全確認不足などがあれば、車同士でも点数がつきます。

警察の処理区分:物損事故でも交通違反は処理される

物損事故であっても、警察はその事故の原因となる交通違反を確認した場合、違反キップを切ります。これにより違反点数や反則金が科せられます。

つまり、事故の処理が「物損か人身か」ではなく、「違反の有無」が行政処分の鍵なのです。

実例:信号無視による右直事故での処分パターン

ケース1:家族が赤信号で交差点に進入。右折車と接触し物損事故に。違反点数2点(信号無視)、反則金9,000円。保険処理で物損補償は対応済。

ケース2:黄信号で進入後、対向車と接触。双方に怪我なし。警察は違反なしと判断し、違反点数0点。物損のみの処理。

このように、信号の色・進入状況・警察の判断により処分内容は変わってきます。

まとめ:物損事故でも違反点数は加算される、油断は禁物

事故が物損だったとしても、交通違反があれば違反点数はしっかり記録されます。信号無視の場合は2点の加算が原則で、違反内容に応じた反則金も科されます。

今回のような右直事故では、自車が赤信号で交差点に進入した場合、事故の有無にかかわらず信号無視の責任が問われます。日常運転では、交差点進入前にしっかり信号を確認し、リスクを回避する姿勢が求められます。

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