軽い交通事故でもムチウチになる?タクシー乗車中の衝突後に首や肩が痛むときの対応と注意点

交通事故の衝撃が軽微であっても、身体には意外なダメージが蓄積されている可能性があります。特にタクシーなどの後部座席に乗っていた場合は、身体の動きが制限されにくく、思わぬ方向に首や肩が振られることでムチウチを発症することもあります。本記事では、軽度の追突事故でも発症するムチウチのリスクや、適切な対応、保険に関する知識について解説します。

ムチウチとは?その特徴と発症タイミング

ムチウチ(頸椎捻挫)は、自動車の衝突などにより首が鞭のようにしなることで筋肉や靭帯が損傷する症状です。事故直後は無症状でも、数時間~翌日にかけて症状が現れることが多いのが特徴です。

主な症状には、首の痛み、肩こり、頭痛、吐き気、めまい、腕のしびれなどがあり、事故の強さよりも身体の構えや瞬間的な反応などが影響します。

低速・軽度の事故でもムチウチになる理由

一般的に「これぐらいの衝突では…」と思われがちなノロノロ運転中の接触でも、予期しない衝撃は体に大きなストレスを与えることがあります。特に背もたれに寄りかかっていたり、スマホを見ていたりすると首に直接的な衝撃が加わります。

実際に、5km/h以下の追突でもムチウチを発症した事例が複数報告されており、事故の強さだけで判断するのは危険です。

病院に行くべきか迷う場合の判断基準

ムチウチの初期症状は自覚しにくいため、事故から12〜24時間以内に違和感があれば、必ず整形外科を受診することが重要です。自己判断で放置してしまうと、慢性化しやすくなります。

「これぐらいで病院に行ったら大げさでは?」と感じる人もいますが、保険会社も早期の受診を推奨しており、記録に残すことで補償もスムーズに受けられます。

タクシー事故の責任と保険での対応

タクシーに乗っていて事故に遭った場合は、乗客は被害者として扱われ、タクシー会社または相手方の自賠責・任意保険から補償を受けられるのが一般的です。治療費・通院交通費・慰謝料などがカバーされます。

事故当日のうちに体に違和感が出た場合は、その日のうちに受診し、保険会社に診断書を提出することで補償対象となります。

実際の体験例:軽い追突でも数日後に痛みが

40代女性がタクシー乗車中、前方の車に軽く追突。事故直後は痛みなし。翌日首が回らず整形外科を受診したところ、頸椎捻挫と診断され、保険で治療費と慰謝料を受け取ったという事例があります。

このように、「大したことない」と自己判断せず、早めに医師の診察を受けることが、体にも金銭的にも安心に繋がります。

まとめ:違和感があるなら病院へ、自己判断は禁物

ノロノロ運転中の軽い衝突であっても、首や肩に違和感を覚えたら、それは身体からの重要なサインかもしれません。「保険金目当てと思われたら…」と遠慮せず、自分の体を第一に考えて行動しましょう。

事故の状況にかかわらず、医療機関での記録と早期対応は今後の補償交渉にも有利になります。不安なときは、弁護士会の無料相談も活用してみてください。

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