クレジットカードの審査に落ちたり、ショッピング枠の増枠ができなかった経験から「もしかしてブラックリストに載っているのでは?」と不安になる方は少なくありません。特に過去のスマホ端末の分割払いなど、意図せず信用情報に傷がつくケースもあります。本記事では、信用情報の確認方法や、滞納があった場合の対応策、そして情報が回復されるまでの流れについて詳しく解説します。
信用情報とは何か?
信用情報とは、個人の借入・返済履歴などを記録した情報で、クレジットカードやローンの審査で重要な役割を果たします。情報はCIC、JICC、全国銀行個人信用情報センター(KSC)などの機関で管理されています。
例えば、携帯電話の端末代を分割購入する場合でも「割賦契約」として信用情報に登録され、支払い遅延があると事故情報(いわゆるブラック情報)として記録されます。
ブラックリストとは実在しないが「異動情報」が要注意
世間で言う「ブラックリスト」とは実際には存在しませんが、信用情報に「異動」と記載されることで事実上の信用低下状態となります。この異動情報は、61日以上または3ヶ月以上の延滞が続いた場合や、強制解約、代位弁済などが発生した際に登録されます。
そのため、仮に携帯電話の料金滞納があった場合、異動情報として最大5年間登録される可能性があります。
自分の信用情報を確認する方法
自分が本当にブラック状態かどうかを確認するためには、信用情報の開示請求を行いましょう。CICではスマホやPCからオンラインで開示できます(手数料500円)。
・CIC(クレジット系)
https://www.cic.co.jp/mydata/index.html
・JICC(消費者金融系)
https://www.jicc.co.jp/kaiji/index.html
・全国銀行個人信用情報センター(銀行ローンなど)
https://www.zenginkyo.or.jp/pcic/
滞納があった場合、すぐ返済しても信用情報は残る?
はい、残ります。一般的に、異動情報は完済後も約5年間は登録され続けます。ただし「完済日」が記載されるため、金融機関によっては改善努力を評価して審査に考慮してくれるケースもあります。
そのため、異動がある状態で放置せずに、早めに支払っておくことで将来的な信用回復につながるのです。
今後の対応:まずはキャリア会社に確認しよう
もしスマホ端末代や通信費の未納が疑われるなら、過去に契約していた携帯会社へまず確認を取りましょう。契約履歴や未納状況を教えてくれる可能性があります。
あわせて信用情報の開示も行い、「いつ、どの会社に、どの内容で異動情報が記録されているのか」を把握することが重要です。
信用回復までの道のり
異動情報は原則5年間記録され続けますが、その間にクレジットヒストリー(信用履歴)を積み直す手段もあります。例として、家族カードを使ったり、デビットカードや携帯料金を口座引落で支払うなど、信頼性をアピールする方法が考えられます。
また、異動情報が消えるタイミングで再度クレジットカードやローン申請にチャレンジするのが現実的です。
まとめ
スマホ端末代などの滞納は、知らぬ間に信用情報に傷を残すことがあり、それが原因でカード審査に落ちることがあります。異動情報が記録されていても、完済してもすぐには消えず、最大5年間は記録されます。
まずは信用情報を開示し、過去の支払い状況を正確に把握したうえで、キャリアや信用機関と誠実に対応することが信用回復の第一歩です。