ネットでよく見かける「借金減額診断」。無料という言葉に惹かれる一方で、「本当に借金が減るの？」「結局費用はどれくらいかかるの？」という不安を持つ方も多いのではないでしょうか。この記事では、実際に利用した人の事例や、診断後に発生する可能性のある費用をわかりやすく解説します。
借金減額診断とは何か？
「借金減額診断」とは、債務整理（任意整理・過払い金請求・個人再生・自己破産など）が可能かを無料で簡易チェックできるWebサービスです。数項目を入力するだけで、借金の減額可能性を診断してくれるのが特徴です。
多くのサービスは法律事務所や司法書士事務所が運営しており、診断後に相談案内の連絡が入るのが一般的です。
本当に借金は減る？減額の仕組みとは
減額の多くは「任意整理」という手続きで実現されます。任意整理とは、弁護士や司法書士が債権者と交渉し、利息カットや返済回数の見直しを図る方法です。
たとえば、借金100万円のうち30万円が利息であれば、その部分をカットし、元本70万円を36回払い（月々約2万円）などに組み直すことで、負担が軽減されます。
診断後に発生する費用の相場
診断自体は無料でも、実際に債務整理を依頼した場合には費用が発生します。費用の目安は以下の通りです。
| 費用項目 | 相場 |
|---|---|
| 着手金（1社あたり） | 1万円～2万円 |
| 成功報酬（1社あたり） | 1万円～2万円 |
| 減額報酬（減額分の10%程度） | 例：30万円減額で3万円 |
5社を任意整理し、合計50万円の減額に成功した場合、トータルで10万円前後の費用が発生することが多いです。
実際に利用した人の口コミと事例
事例1：消費者金融3社から合計90万円の借金。任意整理で元本のみの返済となり、月2万円ずつ返済。費用は弁護士報酬として約8万円支払い。
事例2：診断後に法律事務所と契約したが、減額の見込みがないと説明され、無料相談だけで終了。費用は一切発生せず。
注意すべき点と失敗しないためのポイント
借金減額診断を利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- 診断結果に過度な期待をせず、実際に減額可能かは面談で確認する
- 事務所によって費用体系が異なるため、契約前に見積もりや報酬基準を必ず確認
- 「必ず減額できます」と断言する業者は警戒が必要
まとめ：診断は第一歩、本格対応には費用が必要
「借金減額診断」は無料でリスクのない第一歩として活用できますが、実際の債務整理には一定の費用がかかることを理解しておきましょう。
信頼できる法律事務所を選び、費用の説明をしっかり受けたうえで手続きを進めれば、無理のない返済生活への一歩になります。