交通量の少ない場所でのネズミ捕りは点数稼ぎ?警察の取締りの実態とその背景を解説

交通違反の取締り、特に「ネズミ捕り」が静かな住宅街や交通量の少ない場所で頻繁に行われていると、思わず「これって本当に安全のため?」と疑問を持ってしまう方も少なくありません。本記事では、そうしたネズミ捕りの目的や背景、そして「点数稼ぎ」と言われる理由について解説します。

ネズミ捕りとは?その仕組みと対象

ネズミ捕りとは、警察が行うスピード違反などの交通違反の取り締まりの通称で、正式には「交通取締り」と呼ばれます。

警察官が道路脇や死角に隠れてスピード測定器や誘導棒を使って違反車両を止める方法で、主に生活道路や幹線道路の出入り口付近などに設置されることが多いです。

交通量が少ないのに取締り?その理由とは

「事故が起きていない」「車の通りも少ない」…にもかかわらず取締りが行われる理由には以下のような背景があります。

  • 近隣住民からの通報や苦情:住宅地ではスピードを出す車が多く、危険だという声が寄せられるケースがあり、これを受けて警察が取締りを強化することがあります。
  • 過去に事故があった、または潜在的リスクが高い:過去に記録されたヒヤリハットや軽微な接触事故なども取締りの参考になります。
  • 定期的な重点取締りエリア:月間・季節ごとの「取り締まり重点地域」に指定されている場所で、交通量や事故歴に関係なく実施される場合があります。

点数稼ぎは本当にあるのか?

一部では「ノルマ(目標件数)」を達成するために効率よく違反を取れる場所で実施しているという見方もあります。

しかし、警察庁は公式に「取締りの件数ノルマは存在しない」と説明しています。とはいえ、実績評価や職務評価に影響するという声も現場からは聞かれ、このギャップが「点数稼ぎ」と思われる理由のひとつになっています。

取締りに納得できない場合の対応策

  • 違反切符へのサインを拒否することも可能です(裁判になる可能性があります)。
  • ドライブレコーダーの映像があれば、後日その内容を警察署に相談することも検討できます。
  • 法テラスなどで無料法律相談を受けるのも有効です。

とはいえ、警察官の現場判断での取締りには広い裁量があり、軽微な違反でも注意では済まされない場合があります。

よく見かける取締りスポットには理由がある

同じ場所で取締りが頻繁に行われる理由としては、以下のような傾向があります。

  • スピードを出しやすい構造(見通しが良い下り坂など)
  • 標識や制限速度の変更があって分かりづらい箇所
  • 学校・公園・保育園など子どもが多く通行する地域

公園横の道路でのネズミ捕りも「見守り目的」が含まれる可能性があり、結果的には住民の安全確保につながっているという側面もあります。

まとめ:点数稼ぎか安全対策かを見極める視点

  • 警察の取締りには一見不可解に思える場所であっても、安全確保や住民の声に応える背景があります。
  • ただし、効率性や実績重視の運用が「点数稼ぎ」と誤解されるケースも確かに存在します。
  • 納得できない取締りには、記録を取り、冷静に相談や対処を行うことが重要です。

自分自身の交通ルール順守が一番の対策ですが、「なぜこの場所で?」という視点を持つことも、交通社会の健全性を考えるうえで大切です。

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